昨年のリーズ国際コンクールで優勝したエリック・ルーはアメリカ人です。ピアニスト誌の最新号はエリック・ルー特集なのだそうです。それでなんたらかんたら、といろいろなことが書いてありましたが、エリック・ルー自身のことよりもカーティス音楽院のことについて書いてあったところに目が止まってしまいました。
そもそもカーティス音楽院って何なの、という人も、もしかすると結構おられるかと思います。答え:アメリカの音楽学校です。アメリカと言えばジュリアードなんじゃないの、という人もいると思います。ちっちっちっ。アメリカは広いんだよ。ジュリアードだけじゃないの。
ちなみにジュリアードを出た有名ピアニストってすぐに誰だか言えますか。え、意外といないかも、でしょう?意外と思いつかないんですよ。ヴァン・クライバーンとかですか。
ではカーティス音楽院出身のピアニストと言えば?これまたなかなか名前が出てこないんですが現役に最強のふたりがいますよね。ラン・ランとユジャ・ワン。ふたりともカーティスの、ゲイリー・グラフマンの門下ですな。あとよく言われるのはバーンスタインとホルヘ・ボレットな。覚えといてください。期末試験に出ます。
というわけでカーティス音楽院がどこにあるのか、いい加減なねもねも舎はいまいちわかっていませんが(そもそもジュリアード音楽院だって「ニューヨークにある」ぐらいの大雑把なイメージしか持ってないんだが)その倍率を読んでたまげた。合格率4%と書いてあったんですよね。4%って言うと倍率25倍ですよ25倍!
日本の音大は生徒不足に悩んでいて、ひどいところは2倍を切っていたり、専攻楽器によっては1倍スレスレとか1倍も切った!なんていう恐ろしい話を聞いたことがあります。調律師も深刻な人不足ですが、ピアニストも今後深刻な人材不足が心配される。
いや、もしかすると本当に優れたピアニストの卵たちは日本の音大など行かず海外にさっさと出るか、もしくは音大や芸大以外のルートで登って行くのかもしれない・・・・。
日本の若者たちよ立て!!
いやデフレだし、潰しのきかない職業だったりするんでなかなかなりたいと思う人が少ないのかもしれませんね。
それでもなお、日本の若者たちよ立て!!
以上、ねもねも舎よりお送りいたしました。