ズラータ・チョチエヴァ Zlata Chochievaのこと

本当に若いピアニストはたくさんいて、出ては消え出ては消えしていくんですよね。男性も女性も。そんな中生き残りを賭けてみんなヌオオー!!って一生懸命やっているわけです。

コンクールで上位に入る、というのも生き残りのための方策の一つですが、どうしたら生き残れるか。どうすればよりメジャーになれるか?そんな事はわかりっこないが、ひたすら努力するほかない。

誰もが最初から内田光子なわけはない。切磋琢磨を続けて、まわりからの評価をゆっくりと得ていって、叩かれたりもしながら、くじけず何年も何年もかけて登っていったから内田光子になれたのですよ。(そしてほとんどの人は途中で脱落する。残酷なことに。)

私の友人の弦楽器奏者(室内楽奏者として非常に高い評価を得ていて、ヨーロッパ中を飛び回っている。オッテンザマー、フラングを始め第一線のプレイヤーたちと何度も共演している)が最近はっきりと口にした言葉で、正しいなと思ったのは「ともかく私たちは偉い人を目指さないといけない」ということです。

何かをやりたくても、小物だと出来ない。同じ事を言ってもあなたが内田光子ならと人は喜んで話を聞くだろうが、知らない人の話なんてそっぽを向いて聞いてもらえない。ここ、ポイントです。

必ず批判する人がいるけれども、それでもくじけてはいけない。何かを成し遂げた者が勝ちなのです。

1985年ロシアうまれのピアニストズラータ・チョチエヴァhttp://zlatachochieva.com/もまた、ロシア人が持つ強靱なパワーを武器に這い上がろうと頑張っているであろう一人です(こういうブログもありました)。去年出たショパンの練習曲の録音はグラモフォン誌のエディターズ・チョイスにも選ばれています。そして、今年もあのマイアミ国際ピアノ・フェスティヴァルに(2014年に続き再び)出演している。

さあ、這い上がれるか!頑張れ!チョチエヴァ!!

このスカルラッティなど、ブワッと燃え上がるパワーと瞬発力に溢れていて、聴いていてかなり気持ちがいいです。