アップライトピアノの改造?

アップライトピアノの存在感は近年ますます薄くなってきているというのが現状だと思います。アップライトピアノを買うぐらいならデジタルピアノを買うという人が増えているはずです。

なぜなら、アップライトピアノは重いし、音が大きいし、高い。狭い日本の家でアップライトピアノの購入は躊躇する、これは普通の感覚だと思います。練習の音なんて、言ってしまえばただの近所迷惑ですしね。家族だって苦痛だと思います。練習に繰り返しはつきもの。同じ音をひたすら聞き続けるとうんざりします。

デジタルピアノならそれがない!夜はヘッドホンをつければオーケー。いや、ヘッドホンをつけていても、打鍵するときの音っていうのが実は曲者なんですが(カタカタという振動が壁や床をつたって他の部屋に聞こえる)、それにしたって、アップライトピアノの音よりはずっと静かです。

デジタルピアノは生の音じゃないから(スピーカーから音が出るから)、本当の音を聞き分けられるようにならない、タッチの違いで生まれる繊細な音づくりが出来ない、という意見もあるでしょう。たしかにそういう部分ではまだデジタルピアノは分が悪いです。でも各社いろいろ頑張っていますから、もっといいものがどんどん出てくるでしょう。アップライトピアノとデジタルピアノのいいところ弱いところを天秤にかけた時に、デジタルのほうが有利なんではないかと思うわけです。

それから、生音が出るとは言ってもアップライトピアノはそもそもグランドピアノとは構造が違いますから、アップライトピアノで身につけた技術はグランドピアノではそれほど役に立ちません。一番大きいのはハンマーです。グランドピアノのハンマーは下から上に動いて弦を叩きます。なので、自由落下が基本です。でもアップライトピアノは右から左なので、自然には戻りません。バネで戻します。ここが決定的。

なので、同じ音の連打もグランドピアノの半分ぐらいしか出来ませんしね。

とか言っていたら、アップライトピアノでもグランドピアノ並の連打が出せる改造を施した人がいる、ということを知りました。

これです。

http://www.fujiipianoservice.jp/granfeelpiano.html

グランフィールって言うらしい。何年か前に出来たものらしいですが、うーん、ちょっと触ってみたい。作ったのは鹿児島の方ですね、ってめちゃくちゃ遠いな。東京でもどこかで実物が触れないかな。ウェブサイトを見る限り東京でも可能そうですよね。探ってみます。不思議なアクションなんじゃないかな、と思っていますが、もしかするとグランドピアノのような自然なアクションなのかもしれません。

気になる。