ポリーニの東京公演とロンドン公演の値段の差が激しすぎる件。最大7倍以上の差

マウリツィオ・ポリーニが今年4月に来日します。既にチケットは発売されていますが、東京公演はサントリーホールでS席27,000円、C席でも13,000円とかなり高め。(若葉シート3,000円というのもありますが、これは一般人は買えませんから除外します)

残念ながらそういうわけで一般庶民にはまず手がとどかないのですが、そんなあなたに朗報!

ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールに行けば、なんとたったの10ポンド(2,000円弱)で聴ける可能性もあります!プログラムもほぼ同じだと思われます。おおおお。

まだちょっと先ですが2017年2月21日(火)にロンドンでのポリーニの公演が決まっています。ここを目がけてロンドンに行けば、東京では最低でも13,000円するところ、ロンドンなら現在のレートで最低2,000円弱(1/7以下)。最高でも50ポンドなので9,000円以下、なんと1/3で聴ける。

これなら絶対にロンドンで聞いたほうがいい!!残念ながらフライト代と宿泊費がかかってしまうわけで、これだけのために行くなら大損ですがね!!!

チケット代金の差、その理由を考える

リサイタルのチケットなのにこんな高いのはいかがなものか、と思うのですが、なんででしょうか。最高のレストランだったら1人軽く2万円以上することもありますから、そう考えれば無茶ではないのかもしれませんが、物価が高い高いと言われるロンドンでポリーニ公演が1万以下なのですから、それを考えるとちょっとくやしくはないですか。どうしてこんなに高いんでしょう。

(1)まず旅費。ポリーニを日本に呼ぶならビジネスもしくはファーストクラスでしょう。しかしヨーロッパ内なら同条件でも往復数万で済みます。

(2)宿泊費も、同クラスのホテルだとしても、時差があるから公演前に何泊、とかそういう条件もあるでしょう。ヨーロッパ内なら時差もほぼないから宿泊費だって1泊とか2泊で済むはず。旅費と宿泊費だけでそれこそ100万以上経費が変わってきますよね。

(3)ホールの差もあります。ロイヤル・フェスティバル・ホールは2,900人入ります。たった(たった?)2,006人しか入らないサントリーとはチケット収入の見込みが全然違います。さらにロンドン公演はホールが主催しているからホール代は多分かかりません。こういう意味でも違いはあります。

サントリーホールは1日借りると定価290万(税別)しますしね。ポリーニぐらいのピアニストなら、前日もホールで練習したいというかも。・・・と思ってホールのスケジュールを見るとリハーサルと書いてある・・・やはり。

ホール代だけで580万(消費税別)か・・・。「サントリーホール30周年記念参加公演」とありますから、サントリーホールも関係をしているでしょうから、ある程度の割引はあるかもしれませんが、それにしてもね。

(4)そしてこれは考えたくはないですが、バブル時代にいけいけどんどんで出演料を上げてしまったため、今でも異様な値段をふっかけられているケースも考えられます。ヨーロッパではもっと安く出ているのに、日本の出演料は爆高、というやつです。実際のところはどうなんでしょうね。わかりませんね。

まあ、日本は地理的にも、いろいろ不利です。ピアニストがたくさん住んでいるヨーロッパやアメリカから遠い+時差。ぐやじい。ぐやじがっだらヨーロッパに住みなさいよ、という事になります。・・・ぐやじい。