有名なピアニストがもっと出てきてほしいです。
が、日本人はピアノは苦手なんではないかと、と思うことがあります。それは、自分が下手だから。ではなくて、たとえば世界的に活躍しているピアニストがほとんどいないからです。
先日のエリザベート国際コンクールでも、日本人がファイナルには残りましたが、残念ながら上位入賞は逃しました。
そう、ウチダミツコという偉大な例外が存在することは認めますが、その後に続くワールドワイドな人がいません。
先日も、モントリオール国際コンクールのヴァイオリン部門で日本人の辻彩奈さんが優勝しましたし(写真)、実はウィーンフィルの先日のコンサートマスター選考にも日本人が最後の二人のうち一人に残っていたと聞いて驚いたりもしました(特に発表になっているようではないので名前は伏せますが、ああ、あの人、という有名な若手です)。
しかしピアノで若手が出てきませんね。残念に思います。
ヴァイオリンはピアノほど和音がないから、と言ったら怒られるでしょうか。
日本人はどうも旋律に対する関心が先行しがちで、和音とかを本能的に掴むのが苦手だと思います。ヨーロッパ人のピアノの音楽院の生徒の演奏を聞いたりしますと、とても上手だとは思えないような人も、即興演奏になると目を輝かして素晴らしい演奏を始めたりします。そしてこういう時、日本人は置いてけぼりになります。
バス(低音)の進行とか、和声進行とか、そういうところを掴んで行くというような、技術的な訓練も、子供の頃からの訓練も必要なのではないかな?と思うのですが、どんなもんでしょう。ただ曲を間違えなく演奏できるように仕上げるだけ、というような教育ではなくて。
あとはリズムですね。どうしても日本人は上に飛び上がるようなリズムが苦手。農耕民族だから・・・といういいわけはもう終わりにして、リズムをもっと鍛えたい。どうしたら鍛えられるんでしょう。リズム天国とかでは駄目ですよねきっと。
馬にのったりするとか・・・・。それでも駄目か。