ローラン・カバッソを、日本に呼んじゃおうと思った話。

フランス人のピアニスト、ローラン・カバッソLaurent Cabasso (1961- )をご紹介いたします。けっこうすごいピアニストです。

なにがすごいんでしょう。フランスでは知られたピアニストです。コンサートもたくさんしています。TVにも出ます。CDもたくさんリリースしていて、しかも、リリースするたびにディアバゾン・ドールとかショック賞とか、重要な賞を受賞する、というピアニストです。音もきれいなんです。

また教師としても広く知られていて、ストラスブール音楽院の教授をしています。パリ国立高等音楽院でもアシスタント・プロフェッサーとして教えており、2015年のショパン国際コンクールで優勝して一気に有名になった韓国人ピアニスト、チョ・ソンジンを今パリでバリバリ教えているんです。はい、すごい人なんです。

ブラインドテスト第一位

そのカバッソが今年、これ以上ないすごい結果を叩き出しました。フランスの音楽雑誌CLASSICAが2016年6月号で実施したCDブラインドテストで第一位に輝いたのです。つまり、批評家たちがベートーヴェン「ディアベリ変奏曲」のCDを聴き比べて、点数をつけたら、なんと、カバッソのCDがトップになったのです。

しかも同時に、聴き比べられたディスクがまたすごい。

アラウ、リヒテル、ポリーニ、アンダ、コワセヴィチなど8人の録音。歴史に名前を残す巨匠たちの演奏とともに聴き比べられ、巨匠たちを上回ってしまうという結果はおどろきです。ローラン・カバッソの、2011年の録音でした(Naïveレーベル)。

すごいすごい言ってすいません。でも、聴いてみたい!と思いませんか?

たいへん残念なことに、カバッソは日本の音楽事務所に所属しておらず、日本では話題ならない。話題にならないということは、誰も知らない。誰も知らないということは、誰も呼ばない。5年前に一度だけのリサイタル公演が都内で開催されたのですが、それほど広く告知されたわけでもない。

「・・・なるほど。・・・じゃあ、僕らで呼んじゃう?」

ねもねも舎の面々は普段、ぼーっとしたりうたた寝をしたりうどんをすすっていたりしていることが多いのですが、面白いかも?と思ったら行動は早い。詳細は省きますが一致団結!なんだかかんだか、ということになって、呼ぶことになっちゃいました。

そして今日、ついにその詳細を発表することができました。ジャジャーン!ワーオ。

公演の詳細は以下のページから御覧ください。チケットの購入先も書いてあります。発売は今週水曜日、18日の午前10時からです。

1月17日(日)世田谷美術館【砧公演】、19日(火)JTアートホールアフィニス【虎ノ門】
ねもねも舎presents ローラン・カバッソ ピアノ・リサイタル詳細:
https://www.nemo2sha.com/concerts/