コンサートサービスにチラシを頼んでみた話

皆様は、都心のコンサートホールに足を運ばれますか?サントリーホールや、上野の文化会館、オペラシティなど。

そういった都心のホール入り口手前には、チラシがどっさり入ったビニール袋を配っている人たちがいるのはご存知でしょうか。そう、それがコンサートサービスです。あの村上春樹も興味を持っていて、社長の佐藤さんにインタビューをした事があるぐらいです。

主催者はコンサートサービスが提供する**月のコンサートリストを見ながらどの公演にチラシを頼むか選び、コンサートサービスに必要な枚数のチラシを送る、ただそれだけで、あちこちでコンサートの宣伝になる。実にうまいことを思いついたものです。

コンサートホールに来るのはコンサートに関心のある人達である。さらには、ピアノのコンサートに来るのは、基本的に言ってピアノに関心を持つ人達であろう。じゃあそこにピアノの公演のチラシを入れてみては、ということです。

コンサートの主催者にしてみれば自分で配るよりもはるかに楽に、効率的にあちこちで宣伝ができるわけです。いやーべんりー。

しかし、大きな問題もあります。コンサートサービスで配られるちらしの数は、いまや半端ない量だということです。

ドサッと渡されるチラシの束には圧倒される。あれを見るだけでも軽くコンサートの休憩時間の15分や20分は吹き飛ぶ。いや、むしろほとんどのチラシは、見てはポイ、見てはポイ、っとされてしまうわけです。

そんなですから、1枚のチラシがもつ重み、訴える力はむちゃくちゃ軽い。果たして、あのサービスにどれだけの効果があるものなのか?と私は常々思っています。いや、思っていました。しかし長年いっこうにあのチラシの束の厚みが減らないところをみると、ある程度以上の効果は見込めるものなのでしょう。

とりあえず頼んでみよう!

そこで!私達もコンサートサービスに頼んでみることにしました。

今回カバッソさんのコンサート、その片方は「ディアベリ変奏曲」がメインです。おっと、ちょうど10日に内田光子がサントリーホールでディアベリ変奏曲を弾くではないか!!

では・・・ということで10日のその日から始めることにしました。今月末までピアノの公演ばかりに、4,000部を頼むことにいたしました。えっちらおっちら、重いチラシをローソンに二往復して持ち込み、送ってもらいました。ああ、重い。そんなわけで私は今夜、筋肉痛です。

内田光子のコンサート会場でもしもローラン・カバッソのチラシを見かけられたら、ふーん・・・ポイッ、とするのではなく、ふーん、買おう、ポチットな―!としていただけますと私たちは涙を流して喜びます。あるいは、写真を撮ってツイート、ポチー!でも大喜びです。なかなかシックなチラシではないかなと、我ながら思っているので、感想があればぜひシャイなあなたも、メールやメッセージでお聞かせ下さい。