グラモフォン賞2016、器楽賞はイゴール・レヴィットへ

レヴィットの3つの大変奏曲集の録音が今年のグラモフォン賞をゲッツしました。詳細はここ。3つの大変奏曲とか適当に書きましたけど、そもそもピアノにとってもっとも有名で重要な変奏曲って一体なんでしょうね。

J.S.バッハのゴルドベルク変奏曲、これはまあ異存ないでしょう。ピアノを知らない人でもちょっと感度の高い人ならグールドは知っている。グールドを知っている人は、グールドを有名にしたゴルドベルク変奏曲を知っている。とまあそんな感じでゴルドベルクはピアノの中の名曲として有名。

実際は2段鍵盤と呼ばれる文字通り鍵盤が上下2セットある楽器のために書かれているので現代のピアノで演奏するのはめちゃ難しいんだがな!!

じゃあ次に有名な変奏曲はなんでしょう。きらきら星変奏曲とかか。でも規模の大きさから言ってちょっと小さい。

ブラームスのヘンデル変奏曲、パガニーニ変奏曲もありますけれど、まあまず間違いなく次に出るのがベートーヴェンのディアベリ変奏曲です。ねもねも舎が今年主催した公演でもディアベリ変奏曲がありました。一般的にはあまり人気のない曲なんですが(券売もめちゃ苦労しましたし)、最高の名作です。

じゃあじゃあ、3つ目って、何よ!!ということになりますが、イゴール・レヴィットの解は、フレデリック・ジェフスキイィィイィィ!!!

フレデリック・ジェフスキ「不屈の民」変奏曲

正式には「団結した民衆は決して敗れることはない!」というタイトルです。日本でしか通じないので気をつけて。なんでそれが「不屈の民」と日本語で言うのかというと・・・知らん。単に長いからかな?英語ではThe People United Will Never Be Defeated!といいます。

しかし、たいていの人にとってはそもそもジェフスキ誰?ですよね。私も恥ずかしながら大学に入るまで知らず、大学に入って他の人たちがこの曲について熱く語っているのを聴いて慌ててチェックしたぐらいです。現代の作品ですがわかりやすいです。

知らない方のためにYouTubeを貼ってみましょう。お約束と言うことで本人の演奏。

しかしこれ、楽譜が・・・それでいいのかと思うような不安になる一枚一枚ペラペラ攻撃!これは心臓によくない!!よーくみてみますと、縮小コピーっぽいですねこれ。飛んでったらどうするんだ。風が吹いたらお終いっす。本人も見えてなさそうですよこれ。時々怪しい動きをしている。

これでいいのか。・・・・いいんです!