世の中にピアニストは星の数ほどいますが、大家と呼ばれる人はそうそういませんね。アルフレッド・ブレンデルもその一人でした。もう引退してだいぶたちますけど。今年で85歳。
ブレンデルの危うさは、その演奏のみならず独特の「顔芸」にあります。映像をご覧になった方ならおわかりになるでしょう。顔が、特に顎のあたりが不思議な揺れ方をするんですよ。アウアウアウ・・ガクガク!!・・・初めて見た時、私は高校生だったと思いますが、びびりまくりました。
非常に厳しく難しいひとだという話もあります。聞いた話ですが、あるヨーロッパのホールで演奏中、ガシャガシャうるさい音を立てていた老婦人がいたそうです。ブレンデルはやおら演奏をやめてその夫人を指さし、出ていけ!!と叫んだそうです。こえー!
久しぶりに見てみようかとYouTubeを開いてみました。やっぱり不思議な揺れ方をしていました。もしもあのお顔が豆腐だったら・・・。と想像したらこわくなりますね!
この映像はシューベルトの即興曲です。いや、真面目な話すばらしい演奏で、顔芸も控えめであると申し上げておきます。
もっとすごいのを見たい方はYouTubeを回遊されることを強くおすすめ致します。最近出たボックス・セット114枚組みとか買うよりYouTube見たほうがずっと面白いですって。観て楽しむこともできる稀有なピアニストですから!
Alfred Brendel 公式サイト(上画像はキャプチャ)
http://www.alfredbrendel.com/