バイロン・ジャニス、ここへ来てフィーバーするのか、マーティン・スコセッシ監督で映画化の予感

バイロン・ジャニス(1928-, アメリカ)は“ホロヴィッツが教えたピアニスト”として知られている数少ない存在(バイロン・ジャニスを含め3人しかいないという噂)ですが、今日、突如として名前が浮上しました。

「マーティン・スコセッシがバイロン・ジャニスの映画を撮るかも知れない」というニュース。まだまだ初期段階だそうですが、ジャニスの自伝をもとに脚本が書きはじめられているそうです。ソース:http://www.ew.com/article/2016/01/08/martin-scorsese-byron-janis-biopic

いきなり脱線しますが、ホロヴィッツって教えるのはうまくなかったと思うんですよね。めちゃくちゃ弾けたわけですし、弾けない箇所はこうやって弾けるようになった、とかそういう努力とは無縁の人だったから。

なので教えたといってもどうやって教えたのか、よくわかりません。自分ならこうやって弾くよとかいうアドバイス程度だったんですかね。レッスン風景のビデオとか残ってたらいいんですけど、ないだろうな。

だみ声で、何言っているか聞き取りづらいウクライナなまり?の英語、しかもスーパーかんしゃく持ちだったそうですから、教えてもらう方もこわごわだったでしょう。

自分ならホロヴィッツにレッスンしてもらえる、とか言われても、怖くて逃げ出しているかも。ていうかレッスンよりもホロヴィッツの話を聞いたりする「ホロヴィッツ・サロン」の方がためになったかもしれませんよね。

あと、思ったことを正直に告白致します。「バイロン・ジャニスって、まだ生きていたんだ」・・・失礼しました。御年87歳だそうです。ウェブサイト持っていますけど(http://byronjanis.com/)、さすがにもう引退しているような感じです。同い年のレオン・フライシャーはまだ現役ですがね。

バイロン・ジャニスと同年代のピアニストはフライシャー以外ですと例えばチッコリーニ1925やフランソワ1924、イヴォンヌ・ロリオ1924、モラヴェッツ1930あたり。19世紀のロマン派巨人たちの黄金期の実演にも接した世代ということになりますか。

昔の写真ポマードで固めたその髪なんかが時代を感じます。