それでは実際にピアノを選定している動画をご覧ください。

昨日のブログで、内田光子がスタインウェイの選定をしてすべてのピアノにノーと言った、ということを書きましたが、実際の選定はどういう風にやるのだろうか、と思ったことはありませんか。

スタインウェイ社での選定風景を収めた5分の動画があるので、興味にある方は見てみて下さい。選定しているのはレイフ・オヴェ・アンスネス。ノルウェーのスターピアニストですね。2014年10月1日のことだそうです。

実際にポロポロ音を出して話をしたりしながらこれかなこれかな、という風に次々とピアノを弾いて行きます。ノルウェーの作曲家グリーグの優しい小品を弾きながら考えています。いいですね。

こっちのピアノはあまり綺麗じゃないとか、個性がある、とか、コミュニケーションがとれないとか、長くて美しくて活き活きとした音が好きだ、とか、好奇心をそそる楽器だ、とか、自分の思い通りにならないのもいい、とか、おもしろいコメントがいっぱい。

周りには何人も人がいて、おそらくスタインウェイ社の偉い人とか技術者とかだと思うのですが、アンスネスの演奏を神妙な顔つきで聞いたり、言っていることを聞いたりしている。

アンスネスはそれほど気難しいタイプのピアニストではないですが(一方、昨日も話題になった内田光子は「相当」「かなり」気難しい方だというのが定評です)、最終的に、このピアノにしましょう。ということでペタリと「SELECTED」、と書かれたペナント?みたいなのをピアノに挟んで、おしまい。

お疲れ様でした。