ピアニスト・オール・タイム・ベスト25発表(微妙に釣り要素あり)

人間の心理として、「ベスト10」とか「ベスト25」とか書かれるとついつい読んでしまうというのが常ではないでしょうか。

「ピアニスト25人をセレクトしてみました、昔から現在に至るまで」という記事が出ていたんですよ。Classic FMというサイトに。・・ついつい上から下まで読んでしまったじゃないか!

一番上にレイフ・オヴェ・アンスネスと書いてあってうろたえるんです。えっ、えっ、アンスネス?確かにものすごい素晴らしいピアニストですけど、一番上に持ってくるか?それでその次がアルゲリッチ、まあこれは異存ありません、で、次アラウ。え?アラウ?また時代が飛ぶな。と再びうろたえるんですよ。

つぎ、アシュケナージ、わかります。でもうーんなんか並びが変だ、と悩むことになる。次、バレンボイム。はあ、順番は適当かな?次、ベートーヴェン。ここで混乱は極点に達するんですよ。なんでいきなりベートーヴェンが出てくるのか。そもそも録音は残っていないし、すごいピアニストだったというのはあくまで伝聞に基づくわけでしょう。ブレンデル、ショパン、、、とここまで来てようやく、飲み込みの悪い私の頭も了解しました。

皆様はすぐにわかりましたか?・・・ABC順だったんですね。なあんだそういうことか。ようやく私もここでくすっと笑ってしまいました。よく読めば一番上の段落にアルファベット順って書いてありました。おやおや、私って、せっかちさんなんだから、もう。

しかしそれにしても、ですよ、生きている人、録音が残っているひと、録音すら残っていない人、ごちゃまぜになっています。これはまあ好き嫌いもあるし、はっきり25人と規定することになにか意味があるのかな・・・?読み進むに連れてまた疑問がわき起こります。

わかりました、あれですよ、誰々は?この人は?とかそういう突っ込みを入れながら読んでいくのもまた楽しいという考えなのでしょう。

案の定、コメント欄に釣られた人がいますね「ギレリスは?」とか書いてあって、微笑ましいです。その気持、わかるなあ、わかるよ。わかります。なんでティボーデが入ってるかなー?・・・ってほら、私も釣られてしまった。内田光子が入っている。このリストにはWのワイセンベルクもZのツィメルマンも入ってないから目立ちますね、やったあ!・・・ほら、やっぱり釣られている。

レイフ・オヴェ・アンスネス (1970-)
マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich (1941-)
クラウディオ・アラウ Claudio Arrau (1903-1991)
ウラディーミル・アシュケナージ Vladimir Ashkenazy (1937-)
ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim (1942-)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827)
アルフレッド・ブレンデル Alfred Brendel (1931-)
フレデリック・ショパン Frédéric Chopin (1810-1849)
グレン・グールド Glenn Gould (1932-1982)
マイラ・ヘス Myra Hess (1890-1965)
ウラディーミル・ホロヴィッツ Vladimir Horowitz (1903-1989)
スティーヴン・ハフ Stephen Hough (1961-)
ラン・ラン Lang Lang (1982-)
フランツ・リスト Franz Liszt (1811-1886)
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart
ジョン・オグドン John Ogdon (1937-1989)
マレイ・ペライア Murray Perahia (1947-)
マリア・ジョアン・ピリス Maria Joao Pires (1944-)
マウリツィオ・ポリーニ Maurizio Pollini (1942-)
セルゲイ・ラフマニノフ Sergei Rachmaninov (1873-1943)
スヴァトスラフ・リヒテル Sviatoslav Richter (1915-1997)
アルトゥール・ルービンシュタイン Arthur Rubinstein (1887-1982)
クララ・シューマン Clara Schumann (1819-1896)
ジャン・イヴ・ティボーデ Jean-Yves Thibaudet (1961-)
内田光子 Mitsuko Uchida (1948-)