今年生誕100周年のヒナステラはティエンポで!来月アメリカにロスに行って、ドゥダメル指揮LAフィルでキレッキレのティエンポを聴こう!

今年生誕100周年を迎える作曲家、それがヒナステラ。今年は超メジャーな作曲家の記念イヤーではありません。だからこそ、こういう隠れた天才がクローズアップされるので、それは悪いことではないですよね。

アルゲリッチやバレンボイムを始め、南米のピアニストは折に触れてヒナステラを採りあげているように思いますが、ヒナステラを聴くなら、セルジオ・ティエンポ(Sergio Tiempo 1972- )は無視できない。絶対に、無視できない。

セルジオ・ティエンポは、ベネズエラ出身のピアニストで確かブリュッセル在住。EMIやドイツ・グラモフォンなどからCDを出しているイケメンなピアニストだ。女性ならキャーキャーいう事間違いなし。

でもその甘いマスクに騙されては行けない。辛口でズバッ!と切れのある音楽を作る。

意味不明なショパンの編曲作品も切れ味鋭く演奏しているが、ヒナステラがもう、キレッキレ。一度ティエンポを聴くと、同じくベネズエラ出身で、ショパン国際コンクールなんかで有名になったガブリエラ・モンテーロなどの演奏は「なんてもっさりしているんだ!」とうっかりイラついてしまうほど。辛口、いいよな。日本酒も辛口がいいよ。

ティエンポ、でも最近あまり名前聴かないな。最後の来日はいつだっけ?2006?・・・何やってるかな?と調べてみたところが、なんと、来月はドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルの定期演奏会4公演+アメリカ、ヨーロッパツアー4公演というのがあるではないですか!

しかも演奏するのは・・・・ヒナステラの協奏曲第1番!!

これは・・!!仕事を休んでも駆けつけたい今年最強の演奏会の一つとなるのではないでしょうか!!

ティエンポのヒナステラは、まじでやばいですよ。聴いたことがないという方はまずこれ。これを聴いてティエンポ教に入信なさるのがよろしいかと。

ヒナステラ:「3つのアルゼンチン舞曲集 Op.2」