ユジャ・ワン、今月指揮デビュー

10月になりました。今月は、何の月だ?はい!「ユジャ・ワンが生涯で初めて、弾き振りを披露する月!」

正解者に拍手、よく出来ましたよく出来ました!!

ってえええええ、と驚く、あっと驚く、ユジャ・ワンの弾き振りのお知らせ(弾き振りってのは指揮とピアノを兼任することです)。ユジャ・ワンの指揮デビュー。

会場のサイト:
http://www.fondationlouisvuitton.fr/en/programmation-musicale/mahler-chamber-orchestra—yuja-wang.html
マーラー・チェンバー・オーケストラのサイト:
http://www.mahlerchamber.com/concerts/tours/45

・・・と言っても、相手はマーラー・チェンバー・オーケストラで、指揮者がいなくてもたぶん平気な人たち。おそらく指揮者なしでもやりなれている面子だから、仮にユジャ・ワンの指揮がだめだめのぐだぐだのズブズブでも、きっと平気。こういう相手を選ぶくるあたり、ユジャ、偉いね(内実は全然違っているかもしれませんがね)。

指揮者っていうのは、誰でも出来そうに思えて実はなかなか出来ない職業です。棒を振ってるだけなんで楽だろ、と思うかもしれませんが、奥の深さ、底の見えなさは超一級。陰口言われ方も超一級。大変なんですよ。まじで。指揮者になったことないけど。

もし指揮者についてもっと知りたければ、クラシックおっかけ日記を上から下まで熟読されることを強くおすすめ。

クラシックおっかけ日記
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/

日本では人気のないスーパー指揮者アダム・フィッシャーのおっかけをやっている人のブログ。いかにこの指揮者がウィーン国立歌劇場はじめあちこちの歌劇場、オーケストラから評価されているのか、というその理由が、この名ブログから分かります。クラシックファンはじめ、そうでない方にも安心しておすすめできるブログです。

というわけでユジャ・ワン。初めての指揮デビューはパリ。ルイヴィトン財団のホールですな。コンサート詳細はここ。10月21日土曜日です。この建物のめちゃくちゃな外装はフランク・ゲーリーだ。またフランク・ゲーリーか。

WOLFGANG AMADEUS MOZART: Overture to Don Giovanni K. 527
LUDWIG VAN BEETHOVEN: Piano Concerto no. 2 in B-flat major op. 19
IGOR STRAVINSKY: Pulcinella Suite
FRÉDÉRIC CHOPIN: Andante spianato and Grande polonaise brillante op. 22

Piano and Director Yuja Wang
Director and Leader Matthew Truscott

コンマスが前半2曲をリードするんですな。後の2曲もユジャ・ワンが来るまでにある程度コンマスがまとめてくれているでしょう。

しかし、ユジャ・ワンの弾きぶりってどんな感じなんでしょうね。ショパンのアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズとか選んでくるあたり、初心者って感じがしていいね!。だってこの曲、オケパートほとんどないから。(そういう問題なのか)

これだけじゃあ、ってことだかどうだかわかりませんが、ベートーヴェンの1番の協奏曲もやることになっております。1番なら編成も小さいし、指揮への負担も少ないでしょうね。アンスピは言わばベートーヴェンへの序奏だね。

通常ピアニストの弾き振りは聴衆に背を向ける形でピアノを配置します。ということは背中を強調したドレスを選んでくるに違いありません。あと、どうでもいいけど、あまりヒールが高いと特に立ち上がったときに指揮しにくいと思うんす。