ピアニストがあなたの目の前でピアノを弾くとき

ピアニストが私の目の前でピアノを弾いてくれたら、、、という夢を思い描いたことのある方はおられますか。・・・ない、という方も多いでしょうが、ある、という方も多いでしょう。そんな夢見がちなあなたに朗報。ベルリンに行けば、トップピアニストが目の前で弾いてくれるかもしれないぜぇ?

ドイツ・グラモフォンが若者に向けてベルリン開催しているイエローラウンジというコンサートがあります。ラウンジと言ってるからコンサートではなく、ラウンジなんです。カジュアルなんですね。そしてクラシックのお客様って高年齢層がどうしても多いのですが、このラウンジは若年層がターゲット。成功しているかどうかはよくわからないけれど、そういう試み。

そういえばe+も渋谷で似たような事をやっていますね。行ったこと無いけど。

イエローラウンジの公式サイトはこれ:
http://www.yellowlounge.com/

e+はこれ:
http://eplus.jp/sys/web/s/sbc/index.html

しかしこのイエローラウンジのサイトなんですが、、、、残念ながらウェブサイトが充実していなくて、どんなアーティストが過去に出演して、これからどういう人が出るのか、ということがいまいちわからない。調べ方が悪いのか。誰か知ってたら教えて。

過去にムターとか、アリス・オット&トリスターノとかが出ている、という記憶はあるのですが、ネット上でアーカイブがちゃんとリスト化されていませんよねきっと。そういう手法なのか、ただ単に手が回っていないだけなのか。後者だとしたら、回してぇ!と言いたい(CD会社はいまやどこも青息吐息なのですが)。

で、このたびはこのラウンジにダニール・トリフォノフが登場しまして、新しいCDから二曲を弾いたと。その模様がアップロードされていて、ネット上で見る事が出来る。

これが前半で

これが後半

なんていうか、ぱっと映像を見てぎょっとしませんか。文字通り目の前なんだ。ピアノをぐるりと囲んで、しかも椅子じゃなくて地べたに座って聴くんだよ。これにはかなり抵抗感を感じる(という反応があることも折り込み済みなんでしょう)

ピアノという楽器は遠くに音を飛ばすように出来ている。すなわちあまり楽器には近づきすぎると、あんまりいい音がしないと思う、んだが、まあ、そういうのは老人のぼやきに過ぎません。きっと若者はもっとアーティストを近くで見たい、表情を見られる方がいいのでしょう。

トリフォノフ、暑苦しいし、顔の表情も過剰だけどな!!

このラウンジでトリフォノフが演奏しているのはモンポウとショパン、今度出たアルバムの曲ですよね。ついでにサイン会もするだろうから、CDも売れる、かな?というかむしろCDを売るためのイベントですよ。

しかし地べたで40分とかこういう曲を聞くのって、どんな気分なんだろう。自分なら全く落ち着かない。やっぱ椅子に座って、もう少し離れて聞きたいな。ああ、自分もすっかり年を取ったものだ、コンサバティブになったものだ、とため息が出るのであります。

皆さんは、こういう感じのイベントが東京にあったら、行ってみたい?特に行きたくない?え?だからe+がやっているって?ってか既に東京でもやっているって?そうか・・・。