サイレントピアノでヘッドフォン・コンサート

ヨーロッパの各地でサイレントピアノコンサートが開催されているそうです。どういうこと?こういうこと。

つまり、サイレントピアノを使って、ピアニストが演奏する。聴衆全員がヘッドホンを着けて、そこから流れてくる音楽を聴く。どうやらヤマハが主催しているみたいで、サイレントピアノのキャンペーンの一環だと思われます。推測ですけど、うおこれいいな、と思ってもらって、サイレントピアノ買ってくれることを目標にしている、と。

いや待てでもこのコンサートちょっと体験してみたい。ヘッドフォンが光っているのもけっこういい感じ。日本でもやっていないのかな。

私の情報アンテナがゆるいのか初めて知ったのですが、こういう感じのイベントは結構前からあるみたいです。クラブ、ディスコ、そういった場で、サイレントで楽しむ、みたいなイベントはもう10年以上前からあったそうです。

あまり大々的になっていないみたいなのは、やはりクラブとかでは大きなスピーカーから体全体に伝わるような、骨に響くようなビリビリ感が求められるからでしょうか。あるいはヘッドホンで踊るというのはやはり孤独感があるのでしょうか。ヘッドホン外して周りを見たときに醒めてしまうからでしょうか。あるいはこのうちの全部でしょうか。

でも音がうるさい、と言われるリスクを回避するにはこれがベストなオプションだったりする。

クラシック音楽の世界でも、会場の空気全体を共有するような感覚が好まれるから、コンサートとしてはなかなか流行らないかもしれませんが、でも上の写真にあるような屋外コンサートとかだったら十分にありのような気もしますね。

野外で、マイクとスピーカーで音を増幅させたコンサートを聴いたこと何回かありますけど、相当な違和感がありました。そういう時はこのサイレントシステムでヘッドフォンをつければいいのかも。野外コンサートで、ヘッドフォン装着していい音響で音が流れてきてもそれはそれで違和感があるかもしれないけれど。

最近はアコースティックに負けないデジタルサウンド空間も出来つつあるようですから、もしかしたら音響の貧弱なコンサート会場よりもはるかに豊かで心地よい体験が出来るようになっているのかもしれません。

それにしてもこのヤマハの取り組みは素晴らしいですよね。今後のさらなる技術の進歩に期待したい。自宅のサイレントピアノ+ヘッドフォンで世界のコンサートホールの響きが完璧に再現されるようなデジタル音響が待ち望まれる!!永田音響設計とかとコラボで、ぜひプリーズ。