ポゴレリチ、語り始めると長くなるので端折りますが、要するに今世界でもトップクラスのピアニストです。聞いたことがないという人は、いますぐ聞いて下さい。だいぶとち狂っていますが、大丈夫、とち狂っていた時期は脱しつつあり、いい感じになってきています。それでもまだ狂っています。もう少しノーマルな感覚の方に振れると並ぶ者はいないと思うんですが。
で、体格に恵まれているわけです。すごく大きな身体、すごく大きな手をしています。グローブのような手、という言葉がふさわしい。
もちろん体格が優れているからといって素晴らしいピアニストになれるわけでもなんでもありません。実際に小さな身体でも素晴らしいピアニストはたくさんいますしね。ラローチャとかピリスとか。
でも、やっぱりでかい身体、いいよな、と思うことないですか。ないものねだり、してみたくなりませんか。ポゴレリチの手はすごいですよ。
あの身体でうわーっとやられるので参ったー!という事になるんですよ。小さくまとまってんじゃねえよ!とでも言いたげな、とち狂ったむちゃくちゃな解釈も、案外嫌いではないです。繰り返しになりますが、最近大分とまともになってきましたし。
でもいったいどれぐらいすごい手なの?という方のために動画をご用意いたしました。さすがねもねも舎!誰も褒めてくれないのでとりあえず自分で褒めておいて先に進みますね。御覧ください。ショパンのピアノ協奏曲第2番の最後のところをフィーチャーしています。
蛇足ですが、この動画、クロアチアの教会か何かだと思うんですが、すごい場所でのコンサートですよね。指揮者はコチシュか?とかも一瞬思ったりするんですが絶対違いますよね。
上からのアングルでポゴレリチの手が見えるんですけど、でかすぎ。クリームパンですよこれは。10度とか楽々届いていて、手首をひねってうまく鳴らすとかそういう小細工は一切不要。ガツーん!と音が鳴っていて気持ちがいい。
いいなあ、羨ましいなあ。というわけで、今日はこのあたりで寝ます。明日のお弁当も作ったし、やれやれ、寝ましょう。お休み。
あ、寝る前にもう一言だけ。ポゴレリチって、楽譜を見て弾くんですよね。で、この楽譜がボロボロ。動画をみたらわかりますが、最後のページとか完全に「独立」している。まさしく譜めくり泣かせというわけです。絶対にポゴレリチの譜めくりはしたくありませんね。いつでも譜めくりする人を叱っているイメージもあるし。いやあ、ポゴレリチ、とち狂っていていいなあ。好きです。