第12回マリインスキー国際ピアノ・フェスティバル

ロシアのハードワーカー、ゲルギエフが関わるマリインスキー国際ピアノ・フェスティバルは今年で12回目。今夜、ルカ・ドゥバルグのリサイタルで始まります。

ドゥバルグはチャイコフスキー国際コンクールに落選して有名になったピアニストです。ジャンルで言えばポゴレリチと同じ。もちろんこの2人のピアニストの特性、方向性は全然違いますけれども。

それにしてもドゥバルグ、クレーメルと共演しまくっていたり、ソニーからソロCDを出したりと大活躍ですね。1位になったマスレエフがぱっとしないのと大違いだ。2位のジョージ・リも頑張っているけど、ジョージもいまのところ大ブレイクというわけではない。前回のピアノ部門でいま最も売れているのがドゥバルグでしょう。コンクールとは面白いものだ。そしてこの後ドゥバルグが売れ続けるかどうか、それもまた分からない。ピアニストの人生とは数奇なものだ。

フェスティバル独自の公式サイトはなく、地味なページがマリインスキー劇場のサイトの内部にあるのですが、月末の30日まで猛烈な回数のコンサートが行われるということが告知されている。

フェスティバルの公式ページ:
https://www.mariinsky.ru/en/playbill/festivals/fest_2016_2017/piano_235

チケットを欲しい方は上のリンクからどうぞ。会場はもちろん、サンクトペテルブルクです。

ところで今回のこのマリインスキー国際ピアノ・フェスティバルに出演するピアニストに目を向けますと、かるく驚くことになる。

ヴァシーリー・ペトレンコ、カラシニコフ、そしてゲルギエフの名前がある。

・・・えっ?ペトレンコってあの指揮者ですかまさか・・・と思って見れば、スペリングも全く同じ、同姓同名の別人。えっ?カラシニコフって有名な銃を作った人ですか・・・と思って見れば、まるで別人(これは当然か)。そして最後、ゲルギエフってこれは・・・もしかして息子だったりするのですか・・・・と思って見れば・・・ビンゴ。どうやら息子のようでした。このあたりに情報があります。

2000年生まれの17歳。そうか。父というこれ以上ない超強力な後ろ盾を得て、これからぐっと世の中に出ていくのかな?これは本当に、ちょっと気になる名前です。

そのうち日本でも名前を見るようになることがあるのかも。どんな感じなのか、ロシアの事情通にでも様子を聞いてみようかなと思う今日この頃。