ホロヴィッツの秘密の釘。カーネギーホール編

カーネギーホールでホロヴィッツは何度もリサイタルをしていますが、そのカーネギーホールのアーカイブご担当者様が語るホロヴィッツの秘密動画です。

いや、マニアの方にしてみれば「知ってた」「知ってた」「知ってた」という内容かもしれませんが、当事者の口から証拠品を手に語られると、説得力が増してくるとは思いませんか。

この映像で喋っているご関係者様によりますと、ホロヴィッツは、カーネギーホールでリサイタルをするとき、ステージハンズをいつも困らせていたそうなのです。おっと、ステージハンズという言葉が難しくてわかりませんか、日本語でわかりやすく言うと「舞台さん」と呼ばれる方々です。舞台のセッティングやらなんやらををするくれる方々。

話がずれますがカーネギーホールのステージハンズ、もとい舞台さんはその待遇も破格で、なんと年収は1千万円を軽く超えてくるのだとか、、、。いやはや羨ましい限りですな。アメリカン・ドリームですな。

また話がずれました。ホロヴィッツは、カーネギーホールの舞台さんをいつも困らせていたのだそうです。

どういうことか。ピアノの位置を決めるべく、ここじゃないそこじゃないとピアノをあちこちに動かさせたのだそうです。なおかつ、最終的には必ずやいつも同じところでオッケーここだ、と言ったのだそうです。

毎回同じことをやらされてはたまらんわいということで、ある時舞台さんたちは舞台に釘を打った。ホロヴィッツがいつも決めるピアノの位置、その脚の部分の真下の三か所に。

これなら大丈夫だろうと次回を迎えたところ・・・やっぱりホロヴィッツは全く同じようにピアノの位置をぐるぐる動かさせた挙げ句、同じところに戻ってきたのだとか。

ああ。

こうなればもうおまじないみたいなもんですかね。誰か「マエストロ、いつもここでしたし今回もここですよね、あちこち動かさせるのいい加減やめーや」とは言わなかったのでしょうか。・・・じゃお前が言えよ、と言う声が聞こえてきそうだ。

なお、カーネギーホールが舞台の改修工事をしたとき、その釘はあやうく抜かれそうになったそうですが、担当者が絶叫してギリギリのところで阻止、その該当の部分は切り取られて保管されているのだそうです(上の動画に実物が出てきます)。

つまりこれは合計3つあるわけだ。オークションに出されたら、、、、そこそこいいお値段になりそう。