リーズ国際2018の優勝者エリック・ルー、アメリカ最大手の事務所と契約

今年のリーズ国際コンクールで優勝したのはアメリカ人のエリック・ルーでした。そしてコンクールの副賞として、世界的に有名なロンドンの音楽事務所アスコナス・ホルトが彼のマネージメントを引き受けました。

しかし昨日、北米限定で、ルーのマネージメントをCAMI(コロンビア・アーティスツ)が行うと言うことが発表されました。まじですか。事務所の公式な発表がこれ。

事務所というのは裏方なわけで、なかなか表に出てきませんが、コロンビア・アーティスツといえばもうそりゃあ泣く子も黙るというレベルの強面エージェンシー。かつて全盛期は、小澤征爾とかゲルギエフとかレヴァインとかを世界中でブッキングしまくり、超高額のギャラを獲得していったファームであります。最近は過去のような威力はないと思いますけれどもまだまだ力を持っているはず。

脱線しますけど、CAMI Musicというめちゃくちゃ似た名前の会社もありまして、ここにラン・ランとかが所属しているのですよね。資料集めが下手なんでよく分かっていないんですが、コロンビア・アーティスツで絶大な権力を振るったロナルド・ウィルフォードが2000年に作った会社なんですよね。なんか不思議な会社。裏方の世界にも権力闘争とかありますしね。よくわからないけど。うん。適当。察して(何を察すればいいのか)。

http://www.camimusic.com/
http://www.columbia-artists.com/

CAMI Musicについて言えば今はこの人がトップをやっているんですが、
https://www.linkedin.com/in/jean-jacques-cesbron-47753743

コロンビア・アーティスツはダグラス・シェルダンという怖そうなおっちゃんが率いていまして、このおっちゃんは自分の個人サイトまで持っている。裏方とはいえ、自己顕示欲の強い人なのではないかと想像いたします。これです。

http://www.rdouglassheldon.com

しかしCAMIもCAMI Musicもダグラス・シェルダンも、サイトがSSLになってないな。SSLにしようね。ねもねも舎だって常時SSLなんだから。・・・自慢することでもないですかそうですか。

それはともかくとして、エリック・ルーですが、しっかりこのルーの北米マネージャーにダグラス・シェルダンの名前が入っている。

http://columbia-artists.com/?webid=2722

北米のことは俺たちに任せろ、と言ったのでしょうか。まあエリック・ルーはアメリカ人だし、そう言ったとしても不思議はありませんね。本来ならアスコナス・ホルトが全世界を仕切るはずなのに無理矢理入っていったという感じでしょうか。それとも、アスコナス・ホルトから話を持ちかけて合意に至ったのか。その辺は藪の中ですね。

でも北米のルーの出演料がこれによって高騰するのであれば、それはそれでまた困っちゃいますね。クラシック音楽の主催をしようなんていう人たちは金銭的にきつい人たちの方が多いですし。大金が飛び交う美術の世界がうらやましいや。いや、美術の世界はそちらはそちらで相当いろいろ大変な事があるのでしょうけれども。