エリザベート国際コンクールの舞台裏をチラ見

エリザベート国際コンクールといえば、ピアノのファンならよく知っている世界最強のコンクールの一つです。

公式サイトはこちら
http://www.cmireb.be/

クラシック音楽の三大コンクールといえばチャイコフスキー、ショパン、そしてエリザベート、でしたっけ。ピアノの三大コンクールといえばショパン、エリザベート、そしてリーズ、でしたっけ?・・・ともかくエリザベート国際は重要なコンクールなんですよ。

エリザベート国際で優勝or入賞して有名になったピアニストが知りたいという方のために一例を書きますと・・・ギレリスとか、ミケランジェリとか、フライシャーとか、アシュケナージとか、ベルマンとか、レオンスカヤとか、アックスとか、内田光子とか・・・。

おお、すごい名前だ。このコンクールはまあ、それほどに重要なわけです。

このコンクールにしかない課題に、ファイナルで「このコンクールのために書かれた作品を自分の力だけで2周間で仕上げないといけない」というものがあります。

そのためファイナリスト12名は、コンクールの開場であるブリュッセルの近郊にある音楽学校に幽閉されます。ファイナルは6日間かけて行われ、1日2人ずつ演奏します。なので、毎日2人ずつ、次々と幽閉されに行くわけ。

で、その先の音楽学校というのが、エリザベート音楽院というところですね。ワーテルローの戦いで有名なワーテルローにあるらしい。・・・ということは知識として知っていましたが、

そこの写真がコンクールのFacebookページに出ていたんですよね。これ。

ピアノの鍵盤にファイナリストのサインがある、とか、なんだかいいじゃないですか(去年と今年のサインしか写っていないみたいですけど)。

それから、聞いた噂に、あそこには卓球台があって、練習に疲れたらそこで息抜きをするらしい、というのもあったのですが、その噂の卓球台もばっちり写っています。ミケランジェリもここで卓球をしたんだろうか・・・。その当時はなかったんだろうか・・。

ちなみにミケランジェリがこのコンクールに参加したのは1938年。優勝はギレリス。ミケランジェリは7位でした。初見演奏が苦手だったミケランジェリはこの課題をうまくこなせなかったのでは、と言われていますが本当のところは解りません。

今回のコンクールには日本人が2人、ファイナルに残っています。今田篤さんと岡田奏(かな)さんですね。日本人初のピアノ部門優勝を目指し、頑張って欲しい。