ショパン国際コンクールは明日明後日が本選、14日がガラコンサート

このタイトルを見て「何を寝ぼけたことを」と思った人は、なかなかやるな、だが脇が甘い。確かにショパン国際コンクールは5年に一回、前回が2015年で次回は2020年ですが、いまワルシャワで行われているのは歴史的楽器のためのショパン国際コンクールです。今年が第一回。通常の?ショパン国際と同じく5年に一回でやるそうです。つまり次は2023年。

で今回は明日明後日がファイナルで、しあさってがガラコンサート。スケジュールは以下どうぞ。

http://iccpi.pl/en/iccpi/calendar

あの有名なショパン国際コンクールと同じ団体、そう、ポーランド国立ショパン研究所が主催しています。ショパンが生きていた当時の楽器を集め、用いてのコンクールです。つまり、ショパンが実際に聴いていた音に近いと言われる楽器を使ってのコンクール。

現代のいわゆるピアノ、モダンピアノとかいう言い方もしますが、グランドピアノとは全く違う音がします。音量も大きくないし、もっと乾いた感じとでも言いますか。音が揺れて聞こえるとでも言いましょうか、薄いガラスのように簡単に壊れそうな音がします。

聴いたことがないという方は例えばピリスが弾いている音をお聴き下さい:

思い出になりますけど、15年ぐらい前、ヨーロッパのあるホールでフォルテピアノのリサイタルだったか協奏曲だったかのコンサートにいたとき、となりに座ったおばあさまから突然話しかけられて、「ねえ、あなた、フォルテピアノって好き?私は嫌いよ。なんだかひっかいたような音がするもの」と言われて、なるほど、と思った経験があります。

その当時は自分もフォルテピアノに対する理解があまり深くなかったこともあって(今でも十分に理解していると自信を持っては言えません)、そうっすよねー、わかるわかる、と適当に相づちを打っていた自分をたたきのめしてやりたい。

面白いんですよ歴史的楽器の世界は。奥が深い(ああなんと底の浅い表現)。

しかるに・・・明日からのショパン国際コンクールの本選は、チケットがダダ余りであります。ご覧下さい。

明日のチケット(キャプチャ画像であります。平土間部分です)

そして明後日(キャプチャ画像であります。平土間部分です)

それでもってガラコンサート(キャプチャ画像であります。平土間部分です)

さすがに?ガラコンサートは残席が少ないけど、入手困難と言われる有名なショパン国際コンクールと比べるまでもない。今年が第一回だから、なのか、宣伝がうまくいかなかったのか、それともただ単にマニアックで人気がないからか。

日本人はショパン国際コンクールが大好き、コンクール会場にも日本人がツアーで大挙して押し寄せると言うことはよく知られており、主催者は「日本からの参加者および聴衆を今回もかなり期待しているようだ」という事前の情報も入ってきていました。コンクールのFacebookページを見に行ったらほぼ日本語なんですけどこれはどういうことですかねFacebookが自動的に翻訳しているのそれとも日本語でしかFacebookページ運用してないの?

https://www.facebook.com/The-Fryderyk-Chopin-Institute-203341180128399

や、これはよくわかりませんけど、これもし日本語でだけで運用しているのだとしたら・・・いろいろやばい気もします。すいません誰か解る人教えて。

いやしかしもうちょっと人気があってもいいんじゃないのとは思いますけれど。日本では古楽器はピアノがうまくない人が流れていくもの、というイメージがあるからかな?(ヴィオラはヴァイオリンが下手な人がやるもの、というイメージに近い、か・・・?)

コンクールの中身とは全然関係ない話を長々と書いてしまいましたが、日本人がファイナルに1名残っています。ポーランド人3名。

川口成彦さんがんばれ!
https://naru-fortepiano.jimdo.com/