ベルリンのピエール・ブーレーズ・ザールは目下バレンボイムが力を注いでいる新しい劇場です。来月(9月)からが2シーズン目に入りますね。
世界でその名をとどろかす日本人音響設計家、豊田泰久さんが音響を担当。ぐるっと客席が舞台を囲んでいて、それはそれは素晴らしい音なんだとか。
ヨーロッパの音楽家は口々に言います。豊田さんが音響を担当したのであれば間違いない。それほどまでに絶大な評価を得ています。並ぶ者はいないゆるぎない名声を築いている。ビバ日本!!
というわけでベルリンまで、アルゲリッチとバレンボイムが弾く「クリスマス・ツリー」のコンサートに行くというのはどうです?23日に一般向け公演、25日は子ども向け公演。
https://boulezsaal.de/event/christmas-tree-for-kids/2017_12_25_1500
内容が両日全く同じかどうかはわかりませんが、ビゼーの子どもの遊び、ラヴェルのマ・メール・ロワなどが弾かれるそうです。うん、子ども向けっぽい雰囲気の内容。そしてメインはリストのクリスマス・ツリー!
おおお、マニアック!そして豪華だな。豪華ですね。リスト作曲の2台ピアノ作品「クリスマス・ツリー」知らないという方はYouTubeでリュビモフの演奏で聴いてみて下さい。リストという名前からイメージする「超絶技巧が炸裂」というのとは全く異なる作品です。
晩年の作品で、孫娘のために書かれていて、約40分もある長い作品集。みなさんの想像するリストっぽくなくて驚きますよ。滅多に演奏されない。でもね、いい曲なんだこれが。
それにしても、クリスチャンではないわれわれ日本人にはクリスマスというイベントがどういう感覚のものなのかがわかりません。クリスマス向けの音楽を聴いて楽しんだりするものなのでしょうか。
あと、今年4月にもバレンボイムとアルゲリッチのデュオコンサートをこのホールでやっているけど、チケット売れるのかな、とふとおせっかいにも思ったのですが、チケット売れまくりんこですね。もう23日公演は残り2枚でした。しゅごい。