カーボンで出来たピアノはどんな音がするのか?

ピアノは木で出来ている物、フレームなど一部は金属で出来ていますが、木製である、という考えが基本ですね。基本でした。しかしもしかすると今後は変化するのか?・・・というネタ。

カワイがアクションの一部をカーボンで作っているというのはピアノのマニアなら知っている情報です。またハンガリーのBoganyiという人が作った変わった形をしたピアノもカーボンで出来ています。これなんか、本当かどうか、ハンガリー政府が250万ユーロ(=だいたい3億円)で10台注文した、とか書いてあったけど本当ですかね。

今日ご紹介するのは、もうすこしトラディショナルな形に近いカーボンピアノです。しかもBoganyiはおそらくフレーム(ピアノの内側で支えているあれ)は金属を使っているのではないかと思うんですが、こちらのピアノの場合、最初フレームは金属で作ったがやっぱりカーボンでやっぱり作った、と書かれています。かなりの部分がカーボンのようです。

イギリスのセブンオークス(セブノークスとも。ロンドンから南東に電車で約30分)のピアノメーカー、Phoenix(フェニックス)という会社が作ったピアノがそれです。既に売っているかどうかまではわかりません。「一般に向けて発売される世界初のカーボンピアノ」とは書かれていますが、たぶんまだ売ってないのではないかと思います。量産・・・まだしていないのでは、と思います。もしかすると世界に1台・・・しかないのかもしれません。ちなみにこの会社、普通のピアノも作っています。公式サイトは以下です。

http://www.phoenixpianos.co.uk/phoenix-carbiano/

カーボンなら、天候の変化を受けにくい

そもそもなんでカーボンなのか?という質問については気候で左右されないから。と書いてあります。錆びないしね。・・・そうですか。確かに高湿度な場所に放置しておくとピアノはみるみると音を立ててだめになっていく。海に近い所なら潮風であれよあれよという間に錆びる。そういう悩みも不要!カーボンだから木製よりずっと軽いし、普通のピアノよりも長持ちさ。しかしカーボンで作ったピアノ、どんな音がするのでしょう。

音源がいくつかありましたので下に一つ貼っておきます。すごいスピードで遠くまでびゅーんと音が飛んでいきそうな感じ・・・・がするかな?でもやっぱりちょっと妙な響きですかね。なんだか乾いていて、軽くて、人工的な感じ・・・?特に低音部はなんだかちゃちな音がするようだぞ・・・。いや・・・それは単に身構えて聞くから・・・?

結局の所YouTubeじゃあはっきりとわかりません。実物がどんな音を出すのか、ぜひとも弾いてみたいですね。が、ロンドンから1時間・・・・。少なくともしばらくは日本に入ってくることはないのではないか・・・。誰かイギリスまでひとっ飛びしてきて下さい。