BBCミュージック・マガジン・アワード、今年の器楽部門ノミネート3者は渋めの選択肢

イギリスの音楽雑誌、BBCミュージック・マガジンが選ぶBBCミュージック・マガジン・アワード2017の投票は、まもなく締め切りです。2月24日金曜日まで。

英語判る方、我こそはと思うクラシック通の方、投票に行ってきて下さい。以下のURLからです。

http://awards.classical-music.com/

今年の器楽部門にノミネートされているのはマハン・エスファハニ(チェンバロですな)と、ロルフ・リスレヴァン(バロック・ギター&テオルボ)と、スティーヴン・オズボーン(ピアノ)の3者。

そうですか。わりと渋い選択ですね。いいですな。エスファハニはいまあちこちで露出しまくっているので、ほうっておくとして(ほうっておく・・・)、ほか2名もなかなかしぶいなあ。テオルボとかバロックギターとか、はまると超はまりそう。でもやっぱりねもねも舎ったら、ついついピアノに目が向いちゃう。オズボーンを渋いと言ったら怒られますかね。でもやっぱり渋いんじゃないかと思いますよ。堅実。

あ、そういえば協奏曲賞のノミネートももちろんありますけれど、ニコラ・アルテシュタット(チェロ)、パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)、それからクリスチャン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)の3者です。若い人がノミネートされていて、いいですね。終わり。

オズボーンがどんなアルバムでノミネートされているのか。これがね、フェルドマンとクラムの録音なんですよ。渋いですね。レーベルもハイペリオンだから、ナクソスでは聴けないし。聴きたければMP3音源を購入してDLするかCDを探し出して買うしかない。今の時代、ハードルが高い。

ちょっと話がずれていきますが、クラム、いいですよねー。弦を直接触る奏法とか、好きだなあ。ピアノを傷めるからか演奏は滅多に実現しませんけど。マクロコスモス全曲はいちどでいいから実演を聴いてみたい物です。ピアノをあちこちいじったりするし口笛も入るよ。現代というのにはだいぶ古い作品ですけど、ロマンも満ちている気がして、私は好きです。第3巻は打楽器入るし2大ピアノにもなるしで、ますます現実的でないけど。

あまり映像がないのですが、第4巻(連弾)が見られるYouTubeどうぞ。付箋いっぱい。

全曲録音はナクソスでも聴けるよ、全部で2時間ぐらい:
http://ml.naxos.jp/album/TLS093

え?それで投票?わたし?もちろんオズボーンに一票を投じてきましたよ。

でも全部門を通じて一番の話題はやっぱり狂気の指揮者クルレンツィス指揮のドン・ジョヴァンニなんじゃないかなと思ってもいます。クルレンツィスはやく日本に来ないか。