ツィモン・バルトが快速で飛ばす日

ツィモン・バルトという変態ピアニストについては長い間「気になっている」ところなのですが、なかなか日本に来る機会がない、聴く機会がないんですよね。・・・・と思っていたところ、実は今年来てたんですね!アンサンブル金沢関係の特別コンサートで金沢に・・・。東京には来ていない模様(多分)。

http://www.oekfan.com/review/2018/0413.htm

上のURLに、実際に行った方のコメントがありますけど、ガーシュウィンの協奏曲をめちゃ遅で弾いたようで、かつアンコールのスコット・ジョプリンも異様な演奏だったそうです。ちょっとだけ聴いてみたかった。ちょっとだけ。

でもこの人、私のチェックがいい加減だからか、エッシェンバッハとの公演でしかほぼ目にしないんですけど、どういう活動しているのでしょうね。エッシェンバッハと仲がいいのはわかるんだけど、他の指揮者との共演で目に付くことがない。大丈夫か。

そして来週の木曜はやはりエッシェンバッハの指揮でベルリン・ドイツ響にご出演とのことで、しかも演奏するのがバルトークの2番という、まがまがしい作品。まがまがしいピアニストが、まがまがしい曲を演奏したらどういう事になるのか、と、この冷え行く晩秋の朝、汗が一気にぶわっと噴き出したのでした。

念のためと思って調べてみましたところ、ありましたYouTubeに。バルトのバルトーク第2番。共演はロンドン交響楽団でやっぱりエッシェンバッハ。2014年。レパートリーなんだね、意外だね。でもムキムキマッチョだから弾いていても違和感はさほどありませんよね。聴いてみましょうぽち。

おお、思いのほか高速ではないか。どうしちゃったのでしょう。この曲は速く弾くことにしているのでしょうか。俺弾けるよ実は、という事を誇示してくれているのでしょうか。いや素晴らしい。これなら普通に聴きに行ってみたいよね。ムキムキマッチョな変態ピアニストが、筋肉の塊のようなバルトークの2番をねじ伏せていく様子はたまらないではないか。マッスルマッスル!

日本のオーケストラの皆様、ツィモン・バルトを呼んでバルトークの2番、やりませんか。なんなら一晩で3曲やるとかどうですか。私聴きに行きますわ。

いや、でもオーケストラのユニオンからクレームが来ますかね。来そうですよね、やだっつって。1曲やるのだって大変ですよねバルトークは。