オラオラ系の鍵盤楽器奏者、ルツェルン・ピアノ音楽祭に出演

オラオラ系の鍵盤楽器奏者と言えば誰でしょう。オラつく、なんてクラシック音楽の世界にはあまりないでしょうか。でも若い演奏家もいるし、オラオラしている演奏家がいてもいいと思うんですよね。多分ユジャ・ワンもオラオラしている系に入るのかもしれませんが、誰よりもまず最初に名前が出るであろう人は、キャメロン・カーペンター(オルガン)ではないですか。

え、ピアニストじゃないじゃんって?いや、私は鍵盤楽器奏者と書いたんですからね。ピアニストとは言っていませんよ。

大工さんというその名字に違わず、インターナショナル・ツアリング・オルガンという奇天烈な楽器を作ってしまい、これを携え世界を放浪中。そしてルツェルン・ピアノ音楽祭にも先週23日に登場している。

おや、髪の毛がさっぱりしている。以前のモヒカンはどうも気になってしょうがなかったが、丸刈りなら受け入れられます(*感想には個人差があります)。いまどきパンクなんて痛いわ、と思っていましたが、これならいいじゃん(*感想には個人差があります。二度目)。

いや、別におとなしくなって欲しいというわけではないですよ。ぶっとんでいていいと思うんですが、もう少しスタイリッシュになって欲しいというだけ(*感想には個人差があります。三度目)。しつこくて申し訳ありませんが、モヒカンはどうも苦手、ってこと(*感想には・・・以下略)。

もちろん、オラついているのは格好だけじゃなくて、演奏もオラオラしているんですよね。聞いたことない人はぜひこういう所から聞いてみて下さい。やっぱバッハが好きだと言っちゃっているあたり、純情な感じがして結構好き(以下自粛)。いや、パンクな人って実はけっこう見た目とはちがって意外と純情で、礼儀正しい好青年だったりすると思うのは個人的な偏見でしょうか。

それにしてもこの楽器、日本にも来ませんかね。たったの3時間程度あれば設置が出来て、でかいトラックが1台あればいいんだ、って書いてあって、いや、それがめちゃ大変何じゃないのと思ったりしますが、実際に各地を回っているんだからすごいですよね。

本人のウェブサイトによればこの楽器はMarshall & Ogletree, LLC というマサチューセッツ州の会社が作ったオルガンだそうですが、ではこの会社はなんぞやとみてみましたところ、電子オルガンを作るために2002年に作られた会社だと。そしてキャメロン・カーペンターに2014年に提供?した楽器が彼らの8台目の楽器で、現在は13台目までが完成しているようです。

すべての楽器の画像が彼らのウェブサイトにあるので、興味ある人はぜひご覧下さい。

https://www.marshallandogletree.com/

スピーカー見てもくらくらきますよ。やばいわこれ。爆音でスピーカーが破れたりしないかちょっと心配。