【金曜日なので動画でも】アシュケナージのチャイコフスキー(1962年)

今週もついに一週間が終わろうとしています。このブログが世に出る頃にはきっと、金曜日の半分も終わっていることでしょう。ああ、素晴らしい。早くおうちに帰ってシャンパンを浴びるように飲みたい、と、そうお考えの皆様も大変たくさんおられることと思います。

そんなみなさまのために、今日も暇つぶし動画、いえ、素晴らしい動画をご紹介いたします。アシュケナージ、言わずとしれた世界のトップピアニストで指揮者としても活躍、息子たちとの室内楽や4手ピアノの公演もしています。

アシュケナージは1962年のチャイコフスキー国際コンクールでジョン・オグドンと一位を分け合ったわけですが、そのアシュケナージの、コンクールの本選、ではなく、その後の入賞者コンサートでの映像。これです。

若いですね。あっさりしてますね。透明なブイヨンのようですね。

そして弾き終わった後の様子にも注目。会場からはブラボーという声も聞こえますがすたこらさっさと帰る人達もけっこういる。これはどういうことでしょうか。ロシアも日本のように、終演後はカーテンコールを待たずすたこらと帰ってしまうのが普通なのでしょうか。あるいは、アシュケナージには失望したという意味を表しているのかもしれませんね。単なる推測ですけれど。

アシュケナージの顔にも笑顔はなく、実に不安げだ。この時には既に身の危険を感じていたのかもしれません。ショパンコンクールに引き続き、当局の期待に応えられなかった。なんということだ。

国を背負ってというのは、すさまじいプレッシャーですよね。自分ならきっと泡を吹いて倒れるに違いない。なんだかんだ言われますけれど、凄い人なんですよアシュケナージという人は。ブラボー。

それではよい週末を。