アンドラーシュ・シフがプロムスで平均律を演奏へ

ことしのBBCプロムスのプログラムが発表されました。

アンドラーシュ・シフは日本でも大人気。とりわけバッハ演奏は素晴らしく、私もつい先日の来日は聞けませんでしたが、その前の来日は聞きました。前半のシューマンのピアノ・ソナタ第1番がお目当てだったのですが、印象に残っているのは圧倒的にアンコールのバッハ。

やっぱりシフはバッハで一番輝きますねえ、と勝手に考え、巨人像前のハブでビールをがぶ飲みして帰った記憶があります。

そのシフが、なんと今年のBBCプロムス(ロンドンのでかい音楽祭)で、リサイタルを開催するというから穏やかではありません。しかもバッハの平均律を、2年にわけて演奏する!

https://www.bbc.co.uk/events/ezzn3d

今年は第一巻だそうです。

なぜ穏やかではないか。BBCプロムスが開催されるのはロイヤルアルバートホールというバカでかいホールです。6000人とか7000人がはいるようなところ。

そんなところでピアノリサイタルをすること自体に相当無理があるのです。かつてキーシンがリサイタルをしたのが、プロムス史上初だったそうですが、その後もリサイタルをしたひとがいたか?リサーチ不足でわかりませんが(調べる気がない、とも言う)、ほとんどいないでしょう。

しかもバッハというから、音量は小さい。かつてキーシンはピアノをステージではなくど真ん中に置くことで音響の問題を解決?したようですが、シフの場合はどうでしょう。

ステージでやるのか。真ん中にするのか(たぶんステージのような気がする)PA使うのかな。使わないとだめな気もする・・・。スピーカーを通してバッハを聞くのもどうかなと思いますが、しょうがないよね。たぶん端っこの人は何も聞こえないよ。

ところで今年はヴァイオリン協奏曲がいっぱい演奏される模様。

リサ・バティアシヴィリ:シベリウス(指揮/バレンボイム)
ジョシュア・ベル:ラロ(指揮/デュトワ)
ニコラ・ベネデッティ:ショスタコーヴィチ1番(指揮/ソンダーゴー)
イザベル・ファウスト:メンデルスゾーン(指揮/ヘラス=カサド)
アリーナ・イブラギモヴァ:プロコフィエフ第1番(指揮/ユロフスキ)
リーラ・ジョゼフォヴィッツ:ストラヴィンスキー(指揮/グラツィニーテ=ティラ)
レオニダス・カバコス:ブラームス(指揮/シャイー)
アンネ=ゾフィー・ムター:ドヴォルザーク(指揮/ホーネック)
クリスチャン・テツラフ:ベルク(指揮/ティツィアーティ)

豪華。いいね。むしろこっちをはしごしてみたい。

BBCプロムスに今年行きたい方は、公式サイトへどうぞ

https://www.bbc.co.uk/proms