マイアミ国際ピアノフェスティバル:若手発掘の宝庫―ピアノ音楽祭は、ここへ行け!(その1)

マイアミ国際ピアノ・フェスティバル
http://miamipianofest.com/

若手発掘。どんどんしないといけません。若い人が次から次へと出てきてベテランに脅威を与える、それが正しいありかただと思います。

もちろん、巨匠と呼ばれる人たちの演奏はとんでもなく素晴らしかったりもしますから、そういう演奏に感動するのもいいですよね。巨匠とは、年を取ることでどんどんふるいにかけられ、いき残った人たちですから、言葉はよろしくないですが「上澄み液」なわけです。同年代で最上の部分の人たちなわけです。

ですが、若手もどんどん出てこないといけません。若手が育たないジャンルに、未来は・・・ない!

多くの若手がガンガン出てきて、夢破れて途中で退場する人、教育者に転換する人(教育者が劣っていると言いたいわけではないのでそこんとこよろしく!)、巨匠にまで登り切る人、そういう風に分かれていくわけです。だからこそ若手をもっと、応援しようぜ!!

老大家になくて若手にあるもの、それはパワー、機敏に回る指、体力、そして野心。演奏から燃えるような野心を肌でひしひしと感じると、ヒリヒリするような興奮を覚えます(例えばユジャ・ワン)。若いのに達観したようなことを言うピアニストは嫌いだ。若いんだからもっとガンガン来てくれよ!!さあ、さあ!!来いよ!!(・・・ここまで熱く語らなくていいんですが。)

フェスティバルではいろいろなピアニストを固めて聴くことが出来ますから、比較するにはもってこい。トーナメント試合のようと例えてもいいかもしれません。もちろん勝ち負けが付くわけではありませんけれども。

マイアミ国際ピアノ・フェスティバルは、そういう意味では若手の発掘に力を入れています。今年のシリーズに並んでいる名前を見ても、世界最前線で活躍しているピアニストというよりもむしろ、主催者が「面白い」と判断した人たちが選ばれている。

今年演奏する人で世界的に著名な人は?と言われても、せいぜいルーカス・ゲニューシャスを上げる人がいるかいないか、ぐらいですか。あとはアミール・カッツとか。

ちなみに15歳のMayuki Miyashita という日本人の女の子も出演したようです。写真を見てもまだあどけない。もしかすると彼女も今後、出てくるのかもしれませんね。

このフェスはチケット代金も30ドルと割安。ネットでも購入ができます。eチケットを選べば発券料も無料!会場であなたのスマホを見せるだけ。マイアミ行くならピアノ・フェスティバル!マイアミ行くならピアノ・フェスティバル!!!!合言葉は、マイアミ行くならピアノ・フェスティバル!!!

ぜんぜん関係ないですが、このフェスティバル、主催者のおばちゃんの髪型がすごいということも特筆すべき点でしょう。こんな特徴あるフェスティバルですが、あえて難点を上げるなら。それはサイトの背景が黒なので、目がチカチカすることでしょう。黒の白抜きはやめてくれよ。だから・・・マイアミ行くならピアノ・フェス!!

世の中には、実験劇場が必要です。