英国bachtrackに掲載されていた「2016年もっとも忙しかったピアニスト10傑」

イギリスのサイトbachtrackというのがありますけれど、バッハトラックかな?英語だとバックトラックとか読むのかな?読み方はともかくとして、そこのサイトに一昨日掲載されていた「2016年もっとも忙しかったピアニスト・トップテン!」(ただしbacktrackに掲載されている公演のみをカウント)を見てみましょう。

https://bachtrack.com/classical-music-statistics-2016

1 ダニール・トリフォノフ
2 ルドルフ・ブッフビンダー
3 デネシュ・バーリョン
4 ジャン=イヴ・ティボーデ
4 辻井伸行
6 イェフィム・ブロンフマン
7 アンドラーシュ・シフ
8 ニコライ・ルガンスキー
9 イゴール・レヴィット
10 ユジャ・ワン
10 エマニュエル・アックス

どうです?みんなが思っていた順番と違うかな?

bachtrackは2008年に出来たサイトです。どんなサイトかというと、世界中のクラシック音楽コンサートを掲載しているサイトです。ぶらあぼのコンサート検索ページみたいな、というと、なるほどとうなずく方も多いでしょうか。コンサートレビューもあります。

2016年については年間32000公演をカバー!と書いてありますが、これが一体全体世界中の公演のどれぐらいの部分を網羅しているのかはわかりません。

コンサートをいろんな条件で絞れるので、ためしにTokyoでコンサートを絞ってみますと、最初にサントリーホールが表示される。あとオペラシティ、その次NHK交響楽団が出ました。日本の公演もわりかし載っていますかね。ただ、ずっとリストを眺めているとアマチュア団体の公演も掲載されている。プロ、アマ、問わず掲載する、というスタンスですかね。いやでもイギリスの人たちが日本の出演者の事を詳しく知っているとは思えないから単にサントリーホール(大)のウェブサイト英語ページから情報を引っ張ってきているだけなのかも。

そう、これは多分推測なのですが、このサイトに載っている情報というのは、いろんなホールの英語ページに掲載されている情報を引っ張ってきて登録しているものなのでしょう。どれだけ手入力で、どれだけ自動入力になっているのか、そこが気になるところではありますが、全てが手入力ではないと信じたい。年間32000件分も手で入力してたら死亡しますよ。毎日平均100公演弱を入力すればいいじゃない。確かにそうですがね・・・。

まあそんなこんなでリアルに上記ピアニストたちの全ての公演を網羅しているとは言えないでしょうけれど、それなりに高い精度は出ているのでしょうし、今後も精度を上げていくのでしょう(少なくともそう目指しているはず)。

一位がトリフォノフというのはなるほどと思いますし二位のブッフビンダーも、そんなにたくさん公演やってるの?とは思いますが人気ピアニストですからそれなりに理解出来るんですが、三位のヴァーリョンとか四位(ティボーデと同位)の辻井さんとか、ちょっと意外な感じのような気もしています。ヴァーリョンってハンガリー人で、アメリカでも人気なのは知っていますが、そんな忙しいのかな・・・??

それにしても、日本で知られてなくても世界で活躍している人っていうのはたくさんいるものですよ、ええ、本当に。