キム・ボムソリとラファウ・ブレハッチが今年秋アジアツアー

キム・ボムソリといえば最近チャイコフスキー国際コンクールやミュンヘン国際、モントリオール国際で入賞したヴァイオリニストです。仙台国際にも入賞しているから日本での知名度もそれなりにあるのではないかとは思いますが、そのボムソリのFacebookに、ブレハッチとデュオをする、と書いてあって軽く衝撃を受けました。

少ししらべていたらアジアツアーをする、ということがわかりました。ここに書いてあります。日本に来るかどうかは解りません。

しかし驚いた自分にやや驚いたのですが、そもそもなぜ私は驚いたのだろう。

1ボムソリがブレハッチと一緒に演奏するイメージがつきにくいから?
2ブレハッチはそもそも室内楽をそれほどやっているイメージがないから?
3日本ではこういうソリスト系ピアニスト(そんな言葉があるのかな)が室内楽をすることがあまりないから?

ボムソリ、たしかにコンクールなどで名前を出してきていますが、韓国には野心に溢れた若手ヴァイオリニストがうようよいる。その中にあってブレハッチにボムソリという組み合わせが意外に思えました。年齢もずっと若いしな!・・・と思ってしらべてみたらたったの4歳差じゃないか!!ブレハッチ=85年生、ボムソリ=89年生。そうか・・・同世代と言っていいね。

ブレハッチって、日本だけかもしれませんが、ソリストという印象が強く、ピアノのソロリサイタルは今後予定されていても、多分室内楽でのコンサートは考えられていない(実施されていない)のではないでしょうか?

日本においてはどうしても、ピアノのコンサートというとピアノ・ソロか協奏曲か、という二択になってしまいがち。室内楽しかやらないアルゲリッチとか、ソロはやりたくないピリスが辛うじてスターピアニストでありながら室内楽奏者、というイメージも持っていますでしょうか。

集客面で室内楽は難しい、という現実的な部分があり、スターは出演料など公演に必要となる費用も高いから、どうしても室内楽はやりずらいのでしょう。スターは共演者もスターだったりしますからね。それに、日本は本場ヨーロッパから遠いので余計にお金がかかります。

蛇足になりますが、素晴らしい室内楽奏者でソリストでもあるエマニュエル・アックスみたいに、日本ではソリストとしても室内楽奏者としても「さっぱり人気がない」という人もいます。アックスについてはただただ残念だとしか言えません!

しかし日本に近い国々ででこういうツアーができてしまうというのは、純粋に羨ましいですね。ブレハッチ、日本でも室内楽をやって下さい!