BBCのショートインタビュー。103歳のピアニスト

以前フランスの103歳のピアニストがCDをリリースしたということをご紹介いたしましたが、今回はその女性がBBCニュースでインタビューを受けているのを知りまして、それがまたあまりにも素晴らしかったので皆様にご紹介いたします。

「15歳のとき既に年寄りだったの、それ以降若くなっていると思うわ」

いきいきとしたコメント、お茶目すぎる仕草にやられることまちがいなし。わずか2分弱のこのインタビュー動画は、ぜひ皆さんに見ていただきたいなと思います。

ドビュッシーは彼女が4歳のときに亡くなっているそうですが、パリの自宅はけっこう近かったとのことで、もしかしたらどこかで出会っていたかもしれないわね、といたずらっぽく目を輝かせて話すお姿に、なんとも言えぬじわっと来る感動を覚えました。

長生きの秘訣は「ルーズであること、止まらず動いていること」だそうです。ルーズっていうのがいいね。なんだかいらいらしてしまう東京住まいの我々に最適のコメントかもしれません。「ピアノだってジムみたいな部分はありますからね。動き回らないといけないから」

そして新しくリリースしたドビュッシーのCDを手に持ってはにかんでいるお姿は、なんともキュート!これが103歳の人間なのかと思うほど生き生きとしてて、クラクラとめまいがします。素晴らしい。

ちなみに彼女の音楽の才能は小さい頃から明らかで、2歳か3歳の頃には、上の階の女の子が歌っていたメロディーをピアノで弾いてみせたそうです。才能とはこういうものですね。

ー ピアノはあなたの人生になにをもたらしたでしょうか?

「全てよ。男はいつだって信頼できないじゃない。ピアノは常に忠実だから」

うーん、実にフランス的。的確すぎる回答。含蓄がありすぎてもう絶句するよりない。