指揮者の動きがひどかった時

指揮者は大変な職業です。指揮者になりたいという人の気持がわかりません。とまで言うとちょっと言いすぎでしょうか。でも本当に、指揮者って、大変な職業なんですよ。ピアニストよりも、きっと大変。

棒(指揮棒)が見えない、分からない、勉強不足、阿呆、馬鹿、などもう、言いたい放題言われます(特にオーケストラ奏者から)。カラヤンとかクライバーとかそういう「超」がつく天才ですら例外ではなく、言いたい放題言われます。

カラヤンの場合、ベルリン・フィルの人たちから強烈に嫌われていました。しかし、没後は大変讃えられている。うーん、死んでから持ち上げらるって、報われない。いまサイモン・ラトルは一部奏者、特に弦楽器奏者から大変嫌われている、という噂を聞いたことがありますが、ラトルがベルリンから離れたら、突然持ち上げられたりするのでしょうか。その可能性は充分にあります。

「ペトレンコよりましだった」。ああ。

というわけで、オーケストラ奏者にとって悲惨な指揮者の動きをまとめた動画を御覧ください。

これ、絶対にオーケストラ奏者が作っているに違いない。

指揮者は動きだけではなく、トークで奏者を乗せていく、とかそういうテクニックもありますから、ここに出てくるどれかに当てはまる悲惨な動きをしていたとしても、そこまで気にすることは無いかもしれませんね。トスカニーニ、ティーレマン、小澤とか言う人達の動きに近いものもありますし。

ああ、ピアニストでよかった。と皆さん、週末に入る直前の金曜日の今夜、安堵してください。