レコード業界は輝いていたか

かつての栄光はもはや全くないレコード業界ですが、昔はこんなにも輝いていたのかということを知る一枚の写真が掲載されました。

ドイツ・グラモフォンのフェイスブックページです。

うわ人がいっぱいいる。すごいな。この人達は何をしていたのでしょうか。レコードのオーディオ・チェックだそうです。1965年頃の写真だそうです。まさかと思うけど最初から最後まで聞いてチェックしていたのでしょうか。ランダムにチェックしていたと書いてありますから、すべての盤を聞いていたわけではないのでしょうがそれにしても膨大な時間がかかる。膨大な時間×この人数・・・。人件費が・・・。

昔からクラシック音楽はめちゃくちゃ売れたというジャンルではないと思うのですが、それにしてもこんなに人手をかけていた(かけられていた)というのは隔世の感がしませんか。

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レコード業界はひたすら衰退している。残念ですがこれはもはや現実なので、現実は直視しなければならない。お金を出せば誰だって、とまでは行きませんが、それなりの人であればレコードレーベルを買えたりします。お金を出せばメジャーなレーベルからだってCDが出せちゃう時代なのです。はい。裏口入学が可能。芸術の裏口入学。

レコードよりも今はイベントの時代ですね。音楽を聞くならレコードやCDやストリーミングでもなく、コンサートやフェスティバルの会場に出かけて行く時代です。CDやレコードが売れるのは会場の即売会(サイン会つき)のみ。だから、レコード会社もコンサートの回数が多いアーティストが優遇する。レコード会社と契約をしたいアーティストは、本当かどうだか、まずこう聞かれるのだそうです(自分たちの方から売り込みに行った場合)。「それで君のこれからのコンサートスケジュール、回数を教えて下さい」。いやはや。

今はイベントがもてはやされている?けれど、それだって10年経ったらどうなっているかわからない。はなのいろはうつりにけりないたづらに・・・であります。