ピアニストはどこまで政治的になれるのか?ツィメルマンの場合

ツィメルマンが先週、ルツェルン音楽祭(スイス)に出演した際に、演奏後に政治的な発言をしたことがやや物議を醸しています。

バーンスタインとの思い出について語ったあと、なぜか軍需産業に関して痛烈な批判を繰り広げたのだそうです。なぜバーンスタインから軍需産業に跳躍したのか?スイスの軍需産業への関わりとかが許せなかったのでしょうか。(ちなみにツィメルマンはスイスにも住んでるはず)・・・曲目が「不安の時代」だったから・・・?

客席の反応はあまり芳しいものではなかった、との情報をノーマン・レブレヒトが知らせています(もちろん反応が良かったか悪かったかなんてのは個人的な感覚の問題でもありますから一概にはなんともいえませんが)。

http://slippedisc.com/2018/09/piano-roll-krystian-zimerman-in-anti-swiss-outburst/

このブログのコメント欄もやや荒れ気味。どちらかというとツィメルマン擁護派は少数です(のように見えましたがこれも単なる私の主観)。もし自分がその場にいたたどうだっただろうか。しらけるかな、感動するかな。

ツィメルマンは以前もアメリカで政治的な発言をして、以来アメリカに足を踏み入れていないそうです。ポーランドという国は大変な過去もありますし、どうしても政治的になってしまいがちなんでしょうか。

もちろんピアニストだって才能だけではなかなか有名にはなれませんからそういう意味での立ち回りのうまさ、政治力はある程度必要です。でもいわゆるリアルな?政治の世界とはあまり関係がないと思うんだけどどう思われますか。いや、そうじゃない!って意見もたくさんあるかもしれません。

なんというか、闘うピアニストだ!というイメージを持たれる、お客さんもある程度それを織り込み済みで聴きに行く、という図式が成り立つのであればもちろんそれはそれでありですけれかね。でもピアニストがあまりにあからさまに政治的だと、個人的にはちょっと引いちゃうかも。

いろんな意見があると思います。みなさんはどう思われますか?