結局の所ピアノは何歳から始めるべき?

ピアノは何歳から始めるべきなのでしょうか。いまピアニストとして世界で活躍をしている人たち、そういった人たちはたいてい3歳とか4歳ぐらいからピアノを始めています。これまでにいろいろな研究がされてきたみたいですけれど、ピアノを始める適齢期はあるのでしょうか。

5歳までとかいう研究結果とか、そういう具体的な数字を出している研究結果もあると思うのですが、結論としては、一般的にはどうこう言えない、プロになりたいのであればそれなりに早いほうがいい。ということになるのだと思います。

ピアニスト誌には、ピアニストになりたいのであれば早ければ早いほど良い、3歳か4歳ぐらいか、という一つの研究結果が掲載されている他に、身体能力と、ピアニストになりたいという意思の力があれば何歳からでもよい、という意見も記されていました。

7歳までにピアノをはじめれば、ティーンエージャーのうちに辞めてしまったとしても、脳の成長に非常にいい効果が認められている、という調査結果もあるそうです。いろいろな意見がありますね。これという決定的なものはなさそうだ。ま、早いに越したことはないですよね。しかし、ともかく2つの点を重視すべきということが書かれていました。

https://www.pianistmagazine.com/blogs/technique/what-is-the-best-age-to-start-learning-the-piano/

すなわち、、、ゴールとコミットメント(目標と献身)

何を目標にするのか。ピアニストになりたいのか、あるいは例えば大人のあなたが、ショパンの幻想曲が弾けるようになりたい!!とかそういう目標を持ったとする。そうであれば、たとえあなたが大人であったとしても、頑張ればできるようになります。集中的な練習、繰り返し練習することで、その曲1曲であればなんとかなります。

ただし、その1曲を習得するのに半年とか1年とかぐらいは覚悟しないといけませんし、純粋に技術的に困難な曲、たとえばラ・カンパネラであるとかマゼッパであるとか、あるいはアルカンの鉄道であるとか、そういう曲を大人からのピアノ教室で習得することは困難でしょう。また多数の曲をレパートリーとして次々と弾いてみせるというのはほぼ不可能なことなのかも。大人になってから、ゼロからピアニストを目指すのは現実的ではありません。

コミットメントという意味では、たとえ2歳から週に一回定期的にレッスンを受けても、練習をしていかないなら意味がない。子供にピアノを始めさせるのであれば、子供がどれだけピアノに関心を持っているか、どれだけ集中して、創意工夫をしながら長時間の練習耐えられるか(むしろ「耐える」という言葉で表現してはいけないかもしれません。喜んで自ら練習に向かうか)が大切、という事でしょう。

音楽に強い関心を持ち、自ら進んでピアノを弾く、そういう子供だけがプロのピアニストを目指すべきであって、そういう子供でないのであれば、お稽古ごととして、頭の働きを柔軟にするためだとか発想を豊かにするだとか、そういう意味程度にとどめて置くべきだと思います。人間の能力は平等ではなく、才能もあり個性もあるので、ピアノを習わせたい!という親の一方的な思いではどうしようもない、と。まあそういうことでしょうね。

うむ?なんとなくぼんやりとした、結論のあるようなないような話題になってしまいました。それではまた明日。