アルゲリッチ、カーネギーホールでパッパーノと共演→スタオベ

Medici.TVから、いまからアルゲリッチ&パッパーノのコンサート中継やりますよ、というメールが来まして、なるほど、と言いながら中継ボタンを見るボタンをぽちったのですが、既に休憩中でした。なんてこった。なので。演奏会が終わってからのオンデマンドで見たよ。いやしかしアルゲリッチはまだ元気ですね。今年75歳だったかな。

http://mailchi.mp/medici.tv/live-now-argerich-at-carnegie-hall-1351229

近年は、いや、昔からそうかもしれませんが、老巨匠が出てくれば、基本的に客席は沸くんですよ。まだアルゲリッチは弾けるから沸いても当然だと思うんですが、たとえそれがポリーニみたいに、もう全く弾けない抜け殻みたいになっていても、お客さんは沸くんです。その点指揮者はいいよね。自分は弾かないから。なんて言ったらいろんな人にぶっ殺されるか。

指揮者の場合は、いかにオーケストラに上手に弾いてもらうか、が味噌なので、老大家が出てきて、かなり怪しい動きをしても、オケ側が指揮者を尊敬していて必死になれば、超名演がうまれ得る。その点ではピアニストとは大幅に違うわけです。ピアニストは、身体がうごかなきゃあ、もう駄目だ。

それにしてもカーネギーホールの熱狂振りはどうだ。全員総立ちでブラヴォーを叫んでるではないか。いやあ、気持ちがいいったらありゃしない。ブラヴォーの合唱は、その場にいる人も愉快だし、こうやって映像で見ている分にも愉快です。

さあ動画を見よう。そうしよう。

この動画を見ていて気がついたのですが、視聴者のコメントがですよ、オンデマンドでも、リアルタイムと同じように出るように設定できるんですね。これはしらなかった(動画の下の「リアルタイムコメント」というところをクリックするとそうなります)。

「アンコールのこの曲なに?」という質問をする人がいて、マザーグース、ラヴェル、とちゃんと回答が返ってきて面白かった、というか不思議な感覚になりました。我々日本人はマ・メール・ロワといつも言っているけど英語で会話するならマザーグースだよなあ、、、当たり前だけど。

そしてマザーグースと答えた人も「パゴダの女王レドロネット」とは書いていませんでした。日本人なら絶対そこまで書くと思うんだがないんだな。それでみんな満足。いいのか君たち。

爆笑したのは、「一緒にピアノ弾いている人は誰?」という質問をしたやつ。おいおい、さっきまで指揮してたパッパーノに決まってんじゃねーか!!質問にも笑ったがみんな盛大にスルーしてたのにも笑った。

それから、見てますとカーテンコール中、客席のみんなスマホで写真撮りまくってますね。今の時代、これオッケーでいいと思うんですよね。なかなか日本のホールではこうは行きませんね。いいじゃん別に、写真撮ってシェアしようぜ!固いこといわないで。浜崎あゆみだってオッケーしてるじゃないか。クラシックとポップスは違うけど、クラシックでもカーテンコールぐらい、いいじゃない。ねえ。なんで日本では駄目なのか、本当に理解できない(ホール内で写真撮ると係員が飛んできて制止される)。頭の固い人らが多いんだな。変わらないかな。

というわけで、さあ、みなさんも暇だったら、暇じゃない、という人は3楽章の終わりからアンコールぐらいまで見て楽しんで下さい。