ある日のコンサート調律師

えーっと、今日は、と・・・夜に終演まで立ち会いの本番(コンサート)があるけれど、午前中も仕事だな、ふむ(よくあるけど)。

6時57分 目覚ましの3分前に起床、勝利宣言
7時05分 朝食
7時30分 しばらくぼんやりした後、たまったメールをやっつける。
8時15分 着換え。ネクタイがうまくしれめられず絶句
8時16分 7度目で成功
8時20分 愛車に調律道具を積み込み出発
8時54分 目的地到着(個人宅、都内S区)
9時00分 ピアノの調子、調律希望などをオーナーと確認し調律開始。ある特定の音を鳴らすと雑音がするみたい、なにかが共鳴しているのかもと相談を受けその原因も追及
12時00分 終了、雑談
12時15分 次の目的地へ出発(途中テイクアウトで激辛カレーを購入。口から火を出しながら完食)
12時50分 都内Aホール到着、ホール事務所に立ち寄り調律簿に記入、今日使用のピアノが前回いつ、誰の手で調律されているかも確認(コンサート調律師には一人一人その人の個性やクセがあるので、ピアノがどういう感じに仕上がっているのか予想がつく)
12時55分 プログラム確認、今夜はピアノとヴァイオリンのデュオリサイタル。ドイツロマン派作品だな。
13時00分 楽器の様子をみて、必要な調整の状態を確認、作業に入る。ピアニストが今日の楽器に何を求めるか、曲とピアニストの好みも頭に入れつつ作業
14時55分 作業終了、ピアニストに確認してもらう
15時00分 やっぱりあなたの調律は最高ねと美人だがうるさ型の人気ピアニストBに微笑まれ無言でうなずく(一安心する。口がカレー臭くなかったかなと心配する)
15時10分 リハーサル開始、ステージ上や客席でバランスなど確認、演奏家から助言をもとめられ思ったことを口にする。
15時40分 舞台袖で業務メール乱れ打ち
17時10分 メールも一段落したので今夜うちに帰ったら何を食べようかと献立を考える
18時00分 リハーサル終了、楽器のチェック、必要なら再調律
18時25分 再調律終了
18時30分 開場
18時45分 ピアニストにこの楽譜を譜面台においてほしいと頼まれ、舞台へ出て置く
19時02分 開演
19時05分 音のバランスを袖で確認。音が緩んでいないか、など耳を舞台に集中させつつ、業務メール&メール
19時42分 前半終了。今日のホールにはステマネがいないので、扉の開け閉めもしている
19時45分 休憩時間、ピアニストから◎◎の音がほんの少しくすんでいるかもと言われそこを意識しつつ再調律
20時00分 後半開始。開始直前には楽譜を再び譜面台へ。
20時15分 後半一曲目終了後、袖に戻ってきたヴァイオリニストに最後のソナタ、ヴァイオリンは譜面台なしで演奏します、譜面台をはけて(舞台から袖に持ってきて)欲しいと頼まれ、譜面台を舞台袖に持ち帰る。
20時55分 終演、出演者と握手。また今度もお願いねとピアニストに言われ、笑顔で頷く(ほっと一息。カレー臭も大丈夫だったようだ)
21時05分 舞台上のピアノを舞台スタッフとともに撤収、ホール事務所に立ち寄り調律記録簿に記入、退館
22時00分 帰宅、ビール片手に料理
22時20分 ワインを飲みながら夕食&ウィスキーで晩酌
24時00分 晩酌が心地よく進む
25時00分 飲みすぎたため机の上で突っ伏して気絶していることに気づく
25時15分 シャワーからの就寝

こうやって書き出すと、いろいろやっているな自分。・・・だいたい今日の売り上げは・・・7万円前後ってとこか。ふむ。・・・・明日は何食べるかな。四川火鍋にするか。唐辛子足りるかな・・・花椒が足りないか・・・・・ZZzzz..