トリフォノフ、足首負傷で自作初演をキャンセル

トリフォノフ。ニューヨークで自転車で転んで怪我したんだそうです。それによってクレーメルに捧ぐ自作の初演が中止。自転車って怖いっすね。

音大生は運動をしない、と聞いたことはありますか。彼らは指が命なので指の怪我につながることは可能な限りしないのです。いや、みながそうだというわけではなく、人もよるのですが、これは結構高い割合で事実で、バレーボールとか突き指をしそうな球技はそもそも体育の授業で存在しなかったりします(やわらかいソフトバレーボールみたいなのがあったかと思います)。少なくとも20年何年か前は。

できる球技と言えば、サッカーとか・・・ゴルフ。ゴルフなら手を痛めません。ゴルフ練習場・・・行ったなあ・・・。どういう学校なんでしょうか。

そう、しないと言えば、人によっては料理も一切しません。包丁で怪我したらいやだし、洗い物で手が荒れて感覚がおかしくなるのがいや、という人もいます。常にゴム手袋をして家事をする人もいます。音大とは、いや、音楽家とは、そういうところがあります。

昔パリのピアノ科の偉い先生方が、みんなでボウリングをしているのを見て、ボウリングするんだ、と衝撃を受けた思い出もあります。しかし考えてみたら自分たちだって深夜にボウリングをしてお台場から自宅まで歩いて帰ったとか意味不明な事をしていましたから、ボウリングはたぶんいいんだろうね。

http://slippedisc.com/2018/06/trifonov-is-injured-in-a-bike-accident/

それにしてもトリフォノフ、足首を怪我したと言いますけれど、かなり強く痛めたのでしょうね。骨折まではいかないにしても、ひびが入ったのではないでしょうか。不幸としかいいようがない。

お客さんも災難だが本人が一番災難。ニューヨークで自転車になんか乗るなよと言われればそれまでかもしれませんが、いかにスターピアニストといえど、運転手を雇って優雅に移動するほどには稼げませんから(多分)、やっぱり自転車移動が一番便利なんだと思いますよ。

腕や手の指でなかったのは不幸中の幸いでしょうね。みなさんも交通事故にはお気を付け下さいませ。