シドニー国際コンクールが終わっています。誰が優勝したのかと思って公式サイトを見てみました。それで気がついたことがあります。サイトがわかりにくい！入賞者リストのページがありますが、10秒ぐらい悩んでしまった。
このページですね
http://www.sydneypianocompetition.com.au/2016-competition/prize-winners
ややこしいことに第一位から副賞まで、それぞれ賞に人の名前が付けられているんです。実在した音楽家（すべて物故者）の名前が付けられている（ただし全部についているわけではない）。もちろん、オーストラリアに関わりのある人たちです。
よく見れば一覧表の上にちゃんと「賞」「受賞者」「賞金」と書いてあるが、ハッチェソンって人が1位で、グレインジャーってのが2位ね、と一瞬思ってしまいました。うん、わかりにくい。
全員の名前をググってしまったぜ。
さすがにフリードマンとかグレインジャーとかはオーストラリアに関わりのある人だというのがすぐ思い至りましたけど、マイナーな人もいて、これは勉強するいい機会になる、と思って欲しいのかな？よし、全員しらみつぶしに行ってみよう！ということになりました（なりません）
そして副賞の数の多さには閉口。これはさすがに多すぎじゃないっすか！なんか同じような賞もあるし。
聴衆賞とか、審査員賞とか室内楽賞とかそういうのはあってもいいと思いますしけど、ひどい賞もあります。「主要な賞を受賞しなかった人のための賞」ってわけがわからん。しかも1500ユーロって安いしここはオーストラリアなんだから賞金もオーストラリアドルで統一しようぜ！！
というわけですごい数がある副賞は以下の通り。多いので覚悟してね。
Eileen Joyce
Best Overall Concerto（協奏曲全体でみて一番よかった人賞）
5000ドル
Roy Agnew
Best 18th Century Concerto（18世紀の協奏曲賞）
3000ドル
Miriam Hyde
Best 19th or 20th Century Concerto（19、20世紀の協奏曲賞）
3000ドル
Hephzibah Menuhin
Best Violin and Piano Sonata（ヴァイオリンとピアノのためのソナタがよかった賞）
3000ドル
Geoffrey Parsons
Best Piano Quintet（ピアノ・カルテット賞）
3000ドル
Roger Smalley
Best Preliminaries Round 1 Recital（第1ラウンドリサイタル賞）
3000ドル
Isador Goodman
Best Preliminaries Round 2 Recital（第2ラウンドリサイタル賞）
3000ドル
Ignaz Friedman
Best Semi-Finals Recital（セミファイナル・リサイタル賞）
3000ドル
The Chairman of the Board’s Prize（審査委員長賞）
7000ドル
Geoffrey Tozer
Most Promising Pianist（将来が最も有望なピアニスト賞）
5000ドル
Nancy Weir
Best Australian Pianist（オーストラリア人ピアニスト賞）
10000ドル ←さすがにこれは高額
Warren Thomson
Best Performance of an Australian Piece（オーストラリア人作曲家の演奏がよかったで賞）
5000ドル
Rex Hobcroft AM
People’s Choice Prize（聴衆賞）
10000ドル ←これも高いね
Prize for the six semi-finalists not proceeding to the finals
$1,000 for each semi-finalist not proceeding to the finals(セミファイナルに残ったけどファイナルまで残れなかった賞一人につき1000ドル)
6000ドル
The AAF Award, offered by the Alink-Argerich Foundation
Awarded to one of the contestants who is not among the main prize winners of the competition（主立った賞を受賞しなかった人のなかの一人賞）
1500ユーロ
The Most Promising Competitor
A medal given to the Most Promising Competitor（将来が最も有望な人賞メダル）
メダル ←メダルだけ（涙）
