ピアニストには浮き沈みがあります。我々の神ホロヴィッツも長い間沈んでいました。いや、浮き沈みしまくっていた。
だから、一時ユンディだって崩れたかもしれませんが、もともとの才能はあるのだから、また持ち直すということも、考えられる!難しいかな・・・ピアノ好きとしては、カムバック&パワーアップほしいんですが、現実はどうなのでしょうか。
いやほんとうにコンクールとは残酷なものです。スターを生む可能性も秘めているが、優勝者の才能を奪ってしまうこともある。コンクールの覇者でその後駄目になっていった人の数は数えらないほどだ。
ショパン、リーズ、エリザベート、チャイコフスキー、ヴァン・クライバーン・・・これらのコンサートの優勝者の名前を全て言えますか?言える人はまず居られますまい・・・。いや、コンクールといわず、音楽界は残酷・・・・・いや、世の中すべては残酷なのだ・・・。
そのユンディが、アラン・ギルバートの指揮するドレスデン・シュターツカペレとツアーをしたというニュースを目にしたので(実際にはツアーは11月19日の北京公演をもって終わっている)、仰天したわけです。まじかよ。演目はモーツァルトのイ長調。まずドレスデンで3回やって、それから中国へ。合計7公演。
http://www.staatskapelle-dresden.de/konzerte/konzertkalender/mit/yundi/cal//1/
http://www.yundimusic.com/schedule/Upcoming
公式サイトによるとユンディは二ヶ月前にワルシャワ・フィルと中国ツアーをしているようで、そっちはショパン2曲だったそうだ。上海と北京は2ヶ月おきの公演。ちょっと間隔が近すぎるかな?
しかしオケも指揮者側も、このオファーを受けるのはちょっとばかし勇気がいったと思うんですよ。最近ユンディ、ふるわないしな・・・。
おそらくツアー最終日に撮られたインタビュー動画をオケ側がアップロードしていました。本人はハッピーだったようです。オケも、指揮者も、客席もハッピーだったらよいのですが!