シドニーのオペラハウスが改修へ、アコースティックの改善も

シドニーオペラハウスが2020年の完成を目指して実施されるようです。

日本でも各地のホールが改修されていますが、世界どこでも大体事情は同じようなものでしょうか。

シドニーオペラハウスは恐らく世界的に見てオーストラリアで最も有名な建物でしょう。あの白い帆を張ったような外観はシドニーと言うよりもオーストラリアの象徴。

このオペラハウスではオーストラリアの大スター、ザザーランド始め多くの歌手が舞台に立って来たわけですが、実はアコースティックがむちゃくちゃに悪い、最凶最悪、と言うのでも有名なんですよね。行ったことないけど。

で、そのアコースティックを改良する計画があるらしいんですけど、ドイツのエンジニアが手掛けるそうで、しかも・・・マイクとスピーカーを使用するそうです!おお。

日本のホールでも残響を操作するためにこういう仕掛けがあるもかないとか言われていますが(私は過去にサントリーホールの残響はYAMAHAの音響システムで長さを変えられる、と聞いたことがあるのですが事実はわかりません。NHKホールでもマイク&スピーカーが使用されているという噂は絶えません)、このシドニーのようにもともと全っ然、残響がないのなら、残響をなんとか増やすことはできたとしてもごくわずか。

であれば電気的に処理するのもありでしょうかね。クラシック音楽は生音で聴くのが当然とされていますが、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールやベルリンの国立歌劇場でも同様の技術が使われている、と、この新聞には堂々と書かれていますから、「生音絶対」というのも過去の考えになりつつあるのかもしれませんね。

日本のオタッキーな方々は絶対に認めないかもしれませんが。しかしデジタルピアノも台頭してきていますし、やがては重たいフルコンサートグランドピアノもデジタルに置き換わる日が来るかもしれません。