ミート・ザ・グレイト・コンポーザー:フレデリック・ジェフスキ近影を見よ!カーネギーホールにて

連続して写真の投稿となりますがちょっと面白かったので・・・。

フレデリック・ジェフスキは、名前はポーランド系だがアメリカ人です。赤い、いや、自由な作曲家です。1938年生まれだから今年で79歳ですよ。そうか79歳か、ジェフスキももういいお年なんだな。

先週、イゴール・レヴィットという、いま大人気の若手ピアニストがカーネギーホールで公演をしたのですが(599席の中ホール=ザンケル・ホール)、そこでジェフスキの新作を演奏しました。公演の内容はこれ。そう、ディアベリ変奏曲をメインに据えたプログラム。

https://www.carnegiehall.org/Calendar/2017/2/10/0730/PM/Igor-Levit/

リリースしたCDは3枚組で、ジェフスキの不屈の民変奏曲とバッハのゴルドベルク変奏曲も入っていましたが、一晩に全部をやるのはしんどいからでしょう、ディアベリだけ。

でもせっかくなら・・・とかそういう感じでジェフスキの新作をすることにしたのだと思います。カーネギーホールからの共同委嘱作品ということでこれが初演になるのかな?なのでジェフスキも呼ばれて来たのでしょう。

「夢、パートII」と題されたこの曲は、黒澤明の「夢」に着想を得た作品だそうです。パートIIだから2作目だね。ちょっと聴いてみたい。

カーテンコールでちゃんとレヴィットが呼び出したので(多分)、ジェフスキはステージ上に上がっています。下が、カーネギーホールのFacebookが投稿していた、その時のお写真になります。刮目して見よ!おおお、こ、これは・・!・・・その辺を歩いてる老人感、全開じゃないか。

ヨレヨレのジャケットにシャツ(かろうじてジャケットは着ている!)、てかてかのコールテンのズボン、そして白くよごれた、控えめに言っても「汚い」サンダル・・・。

「さすがにこれは引くな」と思ったあなたは、ジェフスキの思うつぼでございましょう。

そう、アーティストは自由人なのです。きらびやかな装いなど、幻想に過ぎない!!人間、一皮むけばみな同じなのだ!!・・・なんつって。

でもきたないものはきたないよね。いやー、ジェフスキ、やるなあ。好きだなあ。(意図的かどうかは、わかりませんけど)