現存する世界最古のピアノの録音:1888年

ピアノの音が初めて録音されたのはいつか知っていますか。

1888年、アーサー・サリバンという人の曲?が演奏されたもの、それが世界最初なんだそうです。これより古い録音も残っているのかもしれませんけれどピアノの音が入っているのはこれが初めてだそうです。

エジソンの発明した蓄音機なるものを試してみようというイベントだったらしく、大変な数のメディア関係者が集まったそうです。

実際に聞いていただくとわかりますが、ピアノは伴奏でして、メロディーになにやらあやしげな楽器の音がする。ヴァイオリンかな、それにしては何となく違うな、なんだろうと思ったのですが、正解はコルネットだそうです(トランペットみたいな形の楽器)。

意外ときれいに撮れているので驚きました。YouTubeの紹介コメントに曲はつまんない、と書いてありますけどまあそれはご愛嬌ということで。

ところでこれよりももっと有名な録音にブラームスがハンガリー舞曲第1番を弾いている音源というのがありまして、これは私も知っていたのですが、こっちは大変音質が悪い。1889年の録音。

ヨハネス・ブラームスだよみたいなことを言ってから演奏し始めるんですが、曲を知っている人が聴いてはじめて、あ、これはハンガリー舞曲第1番だね、とわかるぐらいのひどさ。これ。

なのでこれに近い感じかなと思っていたんですが、もっとずっとクリアで驚きました。保存状態の問題でしょうかね。それともノイズをデジタル処理で除去しているんですかね。というわけで長々とひっぱりましたが、どうぞ以下よりお聞きください。

前半が音楽(途中で切れる。多分時間切れ)。後半は多分新しい蝋管を使ってエジソンにメッセージを送っています。

エジソンはこの蓄音機がやがて手紙に取って代わるだろう、と考えていたそうですが、ついに手紙にはかわらなかったというのは面白いですね。いまでもボイスメッセージを送り合う人はいますが、それほどその割合は高くないですもんね。

どうやって録音して再生するのかは以下の動画とかを御覧ください。おもしろいですよ。うーん、どうなってんのかやっぱりよくわからないけど。そしてすごいノイズだ。