ファツィオリの新しいデザインのピアノ

フランクフルトで、毎年恒例、世界最大の音楽メッセが行われていたようです。

もちろん行ったことはありません。理由:遠いから。終わり。

それでも、少しはそこの状況などが伝わってきています。

で、気になったのがFazioliの作ったデザイン物ピアノ。たぶん一点もの、あるいは受注生産で買えるのかもしれませんが、これです。

ピアノという楽器は・・・・

長持ちします。何十年と持つ。オーバーホールを繰り返せば、普段の保管状態などもよろしければ、100年とかそれ以上も持つそうです。今、話題になっている新人ピアニスト反田恭平も、ホロヴィッツが弾いていたというヴィンテージものの楽器とセットで話題を作っていますし(そしてそれはおおいに成功している)。

が、デザインというものは流行り廃りがあって、昔のデザインがリバイバルしてくる事もありますけれど、よほどのことでないかぎり、数年とか十数年とか時間が経てば、当時は素晴らしいデザインに思えたものがださださに見えてしまうんですよね。ウィーンのベーゼンドルファー社でこういう感じの、なんというのでしょう、時代を感じるピアノをたくさん見たことがあります。みなさんもウィーンに行ったらベーゼンドルファーを訪ねてみて下さい。

何?ウィーンは遠すぎる?

東京にもありますよ。例えば青山の草月ホール。ここにブリュッセルモデルというベーゼンドルファーのピアノがあります。以下のブログに画像がありますので興味のある方はクリックしてみてください。

http://blog.livedoor.jp/suguru2056-suguru2056/archives/51917777.html

うーん、やはりちょっと時代を感じるな。実物を触ったこともありますが、傷も多くて塗装も剥げていて、もっと古めかしいです。

ベーゼンドルファーの公式サイトにも写真が載っているよ。色違いでもっとピカピカしているけど。
http://www.boesendorfer.com/en/historic-designs/bruessel

ともかく、こういうデザインものの購入はよほど注意されたほうがよろしいかと思います。最初はいいかもしれませんが、やがてデザインが陳腐化?して、お荷物家具と化す可能性が高い、ということが、過去の作品例から推測できるからです。

・・・いや、どのみち買うお金も無いけどな(負け惜しみ)!!