今更気がついたのですがウラジオストクで音楽祭が今年開幕したそうです。

ゲルギエフとマリインスキー劇場のやることは、いつもぶっ飛んでいますが、先週末からウラジオストクで音楽祭をやっているんですね。

その名も International Mariinsky Far East Festival in Vladivostok つまり「マリインスキー極東音楽祭 in ウラジオストク」。というわけで地元のホール、オーケストラの協力も仰ぎつつ、12日間に25公演。

一日平均2公演を超えております。マリインスキー劇場の得意技。

19時開演と20時開演とかでぶつけてくるので、絶対に全部の公演は観られない、というフォル・ジュルネ方式。本拠マリインスキー劇場でもずっとやっている方式なので、これで文句が出ることはないのでしょう。

音楽祭のサイトは多分なくて、マリインスキーのサイトからチケットも買う感じ。券売状況もよさそう。
https://prim.mariinsky.ru/en/playbill/far_east_festival_2016/

マリインスキー管は日曜日なんか一日2公演やってたりします。稼働率が高いですねー。どの国でもだいたいオーケストラには組合というのがあって、リハーサルの長さとか、本番の長さとかも厳しく制限されているんですが、ロシアのオーケストラは、そんなの関係ねえ!が基本です。多分。ゲルギエフがやるといったらやる、みたいなノリでしょう。

この音楽祭の出演者を眺めれば、日本、中国、韓国の出演者も多いですね。国を超えて「極東」がフォーカスされている感じでしょうか。日本が舞台のオペラ「蝶々夫人」もやるみたいですしね。ウラジオストクまで聴きに行くのも面白いかも。

今調べて見たらおやおや、S7航空っていう聞いたことのない航空会社が直行便を飛ばしているではないですか。所要時間は約2時間半だそうです(毎日飛んでるかどうかはわかりませんが)。時差は1時間ですし、ヨーロッパに遠征に行くよりずっと楽かもしれません。

ビザがいるけど。

ウラジオストクに限っては今年7月1日からアライバルビザでOKになるはずだったがやっぱりダメでした、という、実にロシアな感じな結果になっているので、今日今すぐ行こうぜ!というのは無理ですが、今後毎年やるみたいなので興味のある方は来年ぜひ行ってきて下さい。

今回は日本からピアニストの松田華音(かのん)、奥井紫麻(しお)さんが参加。松田華音はフィーチャリングとか書かれているので特別に招待されている感じがします(他の若いソリストたちはチャイコフスキー国際コンクールに入賞している人たちが多い)。指揮はゲルギエフ。あと、ヴァイオリンの諏訪内晶子の名前も。

ゲルギエフはいつもアクセル全開さ。今、PMFも開催中ですから日本とウラジオストクをバンバン往復してるんでしょう。