隈研吾がピアノに取り組むとこういうことになる

隈研吾のお名前は皆様ご存じでしょうか。日本を代表する建築家の一人。没になったザハ・ハディド案の後の再コンペで勝って、東京の新国立競技場を手がけている人と言えば、相当数の方がなるほど、と言うか、少なくともふーん、と思われるでしょう。

隈研吾がこのたびファツィオリに発注し、つい最近完成したというピアノが非常に個性的。建物のロビーに置くのだと書いてありますけれど、建物のコンセプトにはっきりと合わせてトータルでデザインしているのでしょう。そのピアノの詳しい写真、スライドショーはファツィオリの公式サイトにあります。

https://fazioli.co.jp/diary/2018/11/Kuma-Kengo-Designed-Piano.html

ミルフィーユのように木が重ねられたその風貌はまことに個性的。独特だ。独特だね。掃除が大変そうだね(やぼな事を言うやつ)。鍵盤の蓋を閉じたところと開けたところをみると、どうやってそこを実現しているのかというところが気になります。当たらずに開け閉めできるように奥の空間が大きめにつくってあるんでしょうかね。

これだけを見ると不思議な感覚になりますが、実際に建てられる(2021年に完成だって!)その建物の中に実際に納品されると、きっと、、、、建物の作りとの相乗効果で、もっと不思議な感覚になることは間違いない!!写真でピアノだけを眺めていてもきっとわからないその場の不思議なデザインがトータルにあなたの五感を刺激することは間違いがない。

http://dailyhive.com/vancouver/kengo-kumas-40-storey-carved-tower-in-downtown-vancouver

上のページに何枚か写真があります。うーん、建物はわくわくするような実に奇妙な形をしていますね!奇妙とか言ったら怒られちゃいますでしょうか。いや、出来るのが楽しみです。

あとはそのピアノをどう活用するのかでしょうか。作ったら作りっぱなしにするのではなくて、ちゃんと有効に活用されることを希望。このピアノだって相当高いお金を出してつくったんでしょうから、ぜひ。ホテルのロビーみたいに、自動演奏ピアノ、としてのみ活用、というのは避けて欲しいかな。それだと悲しすぎるので。

やがて人類の多くの仕事はAIにとって代わられるにしても、音楽の演奏はやっぱり人間が目の前に居て、がいいですよね。