ローラン・カバッソ、チラシの作成にあたり気をつけたこと(1)

今回ローラン・カバッソのチラシは「目立ってほしい」という思いを根底に作りました。おしまい。終わってしまいました。

もう少し具体的に書きます。

クラシック音楽のチラシって、本当にものすごい数、種類が流通しています。演劇でもものすごい数のチラシを目にしますが、これは、ソーシャル化している現代でも「紙のチラシがともかく一番強い」ということをみんな経験的に知っているからです。ソーシャルをサボっているからというわけではないです。

ソーシャルももちろん重要ですが、ソーシャルって、広く浅く集められるものと相性がいいんじゃないかなと思います。クラシック音楽のコンサートのように「狭く深く」という客層を対象としたものにはあまり向かないように思います。特定の地域に住む特定のファン層にリーチしなければならないのです。そこから世界に広がっていって・・・チケットが売れました。インドから1枚、ミクロネシアから1枚、とかそういうことにはほぼなり得ないからです。

というわけで、大量のチラシにまみれてしまわぬよう、いろいろと目立つべく、方策を考えてみました。考えているうちに眠くなって寝てしまいました。グー。・・・・起きました。

まずは紙質。通常ほとんどのクラシック音楽のコンサートのチラシはコート紙と呼ばれるつるつるテカテカした紙を使います。高級感が出る、とかそういう意味合いが強いです。クラシック音楽の演奏会はどうしても、きらびやかとかそういう言葉と仲がよろしいですから、チラシも高級で行きましょうという事になるわけです。

でも、みんながコート紙を使っているので、同じコートだと違いが出せませんよね。

目立ちたいんです。我々は。なんせミーハーなんで、目立ちたがりなんですよ。

コート紙よりもざらついた感じのマットという紙もありますが、それでもまだツヤっとしている。デザイナーの方が見せてくれた超ザラザラな感じの紙、これがいいっすよ、これで行きませんかと聞いて教えてもらったその紙とは・・・・

「上質紙」!!つまり普通のコピー用紙なのでした!おやまあ!そういうわけで今回のチラシの紙は上質紙です。現物は私たちの手元にまだありますので、ほしい!という方はmail@nemo2sha.comまでメールを下さい。お送りしますよ。

続きます