来日するピアニスト、その名は運転手

以前このブログで採り上げましたダニー・ドライバー、運転手という名前を持つピアニストが今年4月に来日するそうです。大阪に。関係者よりタレコミ情報を頂戴いたしました。

さて、ダニーは大阪で、どこに連れて行ってくれるのでしょう。そう、もちろん大阪大学にです(もちろん?)。レクチャーコンサート、マスタークラスなどにお越しになるそうです。

情報はこのあたりに。レクチャーコンサートの情報はただいま準備中だそうです。近日中に公表されることでしょう。
http://pianomasterclass0423.wixsite.com/pianomasterclass0423

大阪大学とダニーが教えているロンドン大学ゴールドスミスカレッジが学術提携をしているそうで、その関係で来日するのだそうです。ほほう。・・・いま、ピアノ・マニアたちの頬が興奮でひくついたのが見えたようだ。

マスタークラスおよび留学支援のお話もあるそうなので、若いピアニストorその親御様、ご興味がありましたらぜひご検討を。レッスン代金はそれなりにいいお値段がしますけれど、英国留学相談もあるらしいですし、ブレグジットなんかで揺れてポンドが超激安な今、もしかするといいチャンスかもしれません!(そういう問題ではないか)。

そしてピアノ・マニアの方々が気になるのはレクチャーコンサートでしょうかね。その内容は・・・あの練習曲集についてだそうです。すでにイギリスでもやっているようですが、ドライバー氏、ああ見えて(どう見えて?)「あの」練習曲については詳しいのでしょう。

あの練習曲集・・・この世に存在するピアノのためのエチュードでもずば抜けて素晴らしい、美しい作品集なんですけど、なんせどの曲も死ぬほど難しいので、そもそも弾ける人が少ない。一、二曲~数曲程度を弾く人はそれなりにいます。「悪魔の階段」は腕試しでコンクールとかで弾く人もそこそこいるけど。今をときめくユジャ・ワンも確か「ファンファーレ」と「魔法使いの弟子」は録音していますけれど、そんなにたくさんは弾かないでしょう。

そういえば去年トッパンホールで全曲弾いた人がいますが聴きに行けず、どうだったのかは知らないんです涙。

作曲家は既に亡くなっていますから、そもそも本人から何かコメントを聞くことはもはや出来ませんので、こういうレクチャーコンサートという機会は珍しい。気になる!

会場は大阪。今年の4月だ!・・・が、ねもねも舎はといいますと・・・ギリギリ市外局番が03な東京都狛江市!!うーん、行けなくて残念です。しょうがないのでYouTubeでおも見ながら寝ることに致しましょう。

というわけで「あの作曲家」が誰なのか既におわかりの方も多うございましょうが、ユジャ・ワンの弾く「ファンファーレ」←多分全18曲の中でも最もとっつきやすい曲の一つでしょうが、これを聴いて「駄目だ」と思ってしまったとしたら、あなたはこの作曲家を聞く準備がまだ整っていないのかも。首を長くしてお待ちしております。ようこそリゲティ・ワールドへ。

行けたあなたは次はこれを。悪魔のように難しいと皆が絶望する「悪魔の階段」エマール。テンポは控えめ。

控えめなエマールにはフラストレーションがたまる、という奇特すぎるあなたのためにご用意いたしましたフランチェスコ・リベッタ。ちょっとふらつく瞬間はありますがめっちゃ高速ですぜ?